ローズマリーの挿し木をしてから、六月初め、一ヶ月ちょっとが経過しました。
ネットを見ると一か月ほどで発根とあったので、育苗ポットから外してみたの。
比較的容易に根が出るとありましたので、挿し穂の合計は8本と少なめなんだ。
内、4本はメネデールに三時間浸してから、用土に挿した、一般的な方法です。
他の四本は、発根・活着促進剤として有名なルートンを、先端に塗布しました。
その結果はどうだったかというと、どちらも二本ずつが発根していて引き分け。
メネデールだけでも効能はあるのか、成功率は50%という結果になりました。
まあ、育苗ポットは非常に小さくて窮屈なので、成長させるなら植え替えです。
八号鉢に小さな苗四本を移しまして、これから大きく成長するのに期待します。
このローズマリーは、挿し木の容易な植物ですが、逆に難しい植物もあります。
普通、種が多く出来る一年草は種で増やせるから、無理する必要もありません。
宿根草(多年草)は、挿し木もできますが、根が生きていれば移植ができます。
ただ、種もあまり作らず、極端に繁殖力が低く、探すのも大変な植物があるの。
それが、ウマノスズクサという植物で、かつては土手なんかに生えていました。
それがコンクリート護岸になってかた、あっという間に繁殖場所を失った感じ。
なので、探すのも大変で、見つけても株が少ないので、荒らしたくありません。
このため、挿し木(挿し芽)のクローン技術を使って、増やそうと現在努力中。
繁殖地は見つけてありますが、他人の土地だったり採集を禁じたりしています。
なので、草丈が少し伸びてきて、株を根こそぎ取らずに、茎の一部を失敬する。
そうすれば、株は生き残りますので、失敗してもまた来年に再チャレンジ可能。
7月上旬刈り取り、葉の成長が遅い |
今回は、木本らしいウマノスズクサを採集して来て、挿し芽にトライしました。
実は、ウマノスズクサは、冬に枯れる宿根草の草本と、低木の木本もあります。
低木と言ってもつる性なので巻き付く宿木が必要ですが、茎が幹っぽいぐらい。
木とはあまり思えず、自分が見つけた株は、定期的な草刈りで刈り払われます。
このため、観察の結果、毎年、成長を繰り返して低木になるのが分かってきた。
例年、懲りずにこの作業を繰り返すのですが、これって宿根草そのものでしょ。
それに、地上が払われる分、地下茎が幹となって横へ伸びているのも判明した。
土地の所有者に断って株を掘り上げましたが、横に伸びた株が葉を出している。
別な株のように見えても、地下茎が伸びて竹のように連なっている感じでした。
なので、この地下茎を切り取っても根が全く生えておらず、株分けが難しいな。
これを考えると、繁殖しているウマノスズクサは、株が一つだけかもしれない。
これは、株分けを試みて枯らしてしまった事実によるので、新たな発見でした。
秘密の繁殖場所 |
こうなると、クローン技術の”挿し芽”で増やすしか方法はないと決断したんだ。
今回、株を部分で採取せず、葉と茎の一部を失敬しまして挿し芽を実行します。
植物活性液のメデネールに、約一日を掛けて浸漬させた後、ルートンを塗布だ。
ルートンを使うのも、直接、粉末に付け込ますに、ペースト状にして筆で塗る。
粉末が付き過ぎると発根しないらしいので、そこは神経を使うことにしました。
用土も新しく細粒の赤玉土と鹿沼土を購入して使ったけど、百均のは粒が荒い。
ふるいにかけたり、割って細かくする作業も大変だし、粒のサイズに注意した。
こうして、15鉢ほど挿し芽を作ったけれど、成功率は1割あるかないかだろう。
簡単だと言われるローズマリーで50%ですから、1本でも根が出たら果報者。
というわけで、ここまでウマノスズクサにこだわるのも係わったしまったから。
最初は、つる草の性質を活かしてグリーンカーテンにでもしようかと思ったし、まるでウツボカズラの様に咲く花の姿が面白くて、興味をひかれたからなのですが、成長した株までなかなか育てられなくて、未だに焦燥感に駆られる自分がいるのでした。
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