2023年8月1日火曜日

デビュー作を読めば、両大戦の狭間で青春時代を過ごしながら、四八年間の人生を疾駆していった作家の生きざまが分かる ー 放浪記(林 芙美子)

     
読みたいと思いながらも途中で挫折してしまうのが、古今東西の名著でしょう。
それを、解説しながら名著を紹介して暮れうと言う、実に安直なハウツー番組。

それが、NHKのEテレ番組で放送する"100分de名著"で、よく視聴します。
時には、哲学や宗教の著作を紹介して少し難しいのですが、日蓮は違いました。

信者に向けた手紙を、現代語訳にして紹介していましたが、正直な人に思える。
創価学会の信者など、単なるカルト集団と思いますが、本当の日蓮宗は別物だ。

そんな風に思ったりもして、今回は、ぐっと砕けて小説家の”林 芙美子”が登場。
”出世作の”放浪記”を紹介しますが、第一次世界大戦後の困難な時代が背景です。

世の中は不況で、一人の若い女性が飢えと貧困にあえぎ、転々と職を迫られる。
下女、女中、カフェーの女給などをしつつ、文才を活かした執筆は続けられる。

そんな向上心を失うことなく強く生きる姿を描いた日記ですが、かなり破天荒。
男性の出入りもあっけらかんと書かれていて、したたかに生き抜く姿がすごい。

それに比べ、今のトー横キッズの援助交際は、馬鹿丸出しのその日暮らしだな。
まだ始まったばかりで、25分×4回=100分で読み解いてくるので楽しみ。

まあ、偉大な先人の教えから、困難な時代を生き延びるヒントを教えてもらう。
そんな番組を視聴して、ネットで読める青空文庫にある”放浪記”を思い出した。

この文庫は、データ札ダウンロードできるのですが、横書き表示なのが問題だ。
やはり、日本文学は縦書きで読まなければ、どうも読書の臨場感が湧きません。

ならばと、ダウンロードのデータを、パソコンで縦書き表示にして読みたいな。
そう思って、エクセルのテキストボックスを縦書きにして貼り付けたら失敗だ。

どうも表示できる字数制限があるようで、データが大きいとブックがフリーズ。
しかも、このテキストボックスにスクロールバーを設定する機能がありません。

つまり、シート上に縦書きテキストボックスを設定しても使い道が限られます。
ユーザーフォーム上では、縦書きの設定が無くともスクロールバーは設定可能。

なのに、シート上では縦書きができても、スクロールもできないので不便です。
それで、縦書きの表示アプリはあるのですが、インストールの必要もあります。

会社のPCでは、アドミニ権限の制約で、インストールできないのが問題なの。
なので、ブラウザーから表示できるサイトを探したら、ちゃんと見つけました。

”晴歩雨猫”のブログで紹介されていまして、プログラム言語違いで二つの紹介。

というわけで、両方とも会社のパソコンにブックマークして、使っております。
面白いのは、この放浪記が出版されたのが百年近くも前なので、言葉の表記にルビが沢山振られていて、自分としては読める範囲の言葉が多いのですが、今時の若者なら駄目ないのかもしれず、ただ、Web表示にするとルビが消えてしまうので、逆に読みやすくて楽だと思うのでした。



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