2014年5月16日金曜日

第一シードの海和が滑​った - やまがた赤倉温泉スキ​ー場(山形県)

昭和63年2月13日滑走

海和俊宏さんは、山形県最上(もがみ)町出身です。
日本が生んだ初のワールドカップ・第一シード選手なのです。

回転競技で五位にはいり、オリンピックでメダルの期待もありました。
ただ、突然のケガが選手生命を短くしてしまった。

練習中にアキレス腱を切断してしまったトラブルです。
なんとも不幸で、今一、世界で実力を発揮できなかった。

実に残念なことで、ケガさえなければという思いもよぎります。
なぜなら、”技術的に世界で一番こわい”と言われたようです。

あの二十世紀を代表するスラローマー、ステンマルクの発言です。
彼と活躍時期が重なりますので、本当だったのでしょう。

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このスキー場ですが、当然、彼のホームゲレンデでした。
冬季国体も開かれていますから、コースも整っています。

最上部は、平均斜度で28度の上級者向けバーン。
しかも、海和バレーとご本人の名前が付けられていました。

今となっては珍しいシングルリフトが設置されているだけです。
わずか350メーターと短くて、反復練習用だったのでしょうか。

圧雪が入った後、滑らかな斜面を滑り出す爽快感はたまらない。
ただ、脚力が弱いから、なかなか制動が利かずに滑ってしまいました。


大回りのターンとはいえ、スピード感を覚えずにはいられません。
これが病み付きになり、このリフトを繰り返し滑ってみました。

と言うわけで、このスキー場はコンパクトなりにガッツのあるゲレンデです。
標高はさほど高くありませんが、山形県まで来ると雪質は期待できます。

後は、温泉にのんびり浸かって体の疲れを癒すとしましょうか。
そんな、あのバーンをもう一度滑りたいと思う、やまがた赤倉温泉スキー場なのでした。


注:コースマップ出典元→オールスキー場完全ガイド’95(立風書房)


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