2014年5月26日月曜日

幻の冬季オリンピック候補地 - 霧ヶ峰スキー場(長野県)

昭和62年3月7日

日本国は、一度、オリンピックの開催を断念しました。
それは、戦争によって国際情勢が悪化したからです。

それは、昭和15年、西暦は1940年のことでした。
すでに八十年近くも前のことですが、夏冬の両方です。

当時、夏は東京で冬は札幌で開催される予定でした。
この冬季ですが、事前に国内で候補地を選んでいます。

中でも、長野県は複数の地域が名乗りを上げました。
志賀高原、菅平、乗鞍、そしてこの霧ヶ峰がそうです。

一方、札幌はすでに人口が二十万を超えていました。
北国のフロンティアでもあり、冬のスポーツも盛んです。

これは手ごわい候補地だったのには違いありません。
一方、長野県は有名な場所がバラバラに立候補しました。

こうなると、札幌がまとまりがあって選ばれるはずでしょう。
こういった誘致合戦では、長野は残念まとまりを欠きました。

結局、戦後になって冬季オリンピックは札幌で開催されました。
だから、ひょっとして霧ヶ峰は競技会場になったのかもしれません。

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そんな隠れたかの地の歴史ですが、長野オリンピックでは選外です。
だって、最大斜度20度、平均斜度10度の緩斜面しかありません。

技術レベルが段違いに進歩、向上した現代の競技スキーです。
今ならば、ファミリー向けに楽しんでもらうゲレンデに落ち着くしかない。

ただ、そうは言っても霧ヶ峰高原にはスキー場の長い歴史があります。
これに加えて、一年を通じた観光の魅力も加われば、鬼に金棒でしょう。

というわけで、このスキー場は高原の季節を表すひとつの風物なのです。
名前の知られている分、こむずかしいことは考え無いほうがいい。

雪に滑り、戯れるレジャーのために、このゲレンデがあるということなのでしょう。


おまけ:
正しいリフトの乗り方(ストックの持ち方)
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