生まれて初めて、 ステンレスのウイスキーボトルをスキー場に携行してみました。
いつもは山登りに使っていたのですが、 寒さしのぎに飲んでみる気になったのです。
二十年以上前に購入しましたが、 飾りも無く一番安いので二千八百円でした。
ステンレスの胴に革張りがした高価なボトルもありましたが、 実用一点張りです。
用を足せばよいのだとばかりに、 登山用品店のコージツへ出かけて求めました。
まだ、アウトドアや中高年登山のブームがやってくる少し前のことだったと思います。
このゴンドラは、3キロ以上の距離で、 山頂駅も標高が約千五百メーターです。
山麓からして標高が七百メーター以上あって、 冬の寒さがかなり身に堪えます。
ゴンドラに乗れば何もすることがないし、 窓の外は雪も降って視界も利きません。
室内に暖房もなくて、 ところどころのすき間から冷たい寒気が吹き込んできます。
そこで、寒さしのぎに、 ウイスキーでも飲みながら、体を温めようとしたのでした。
当時は四人がけでしたが、 運転開始前に並んでも三十分待ちになるのです。
それに、ひどい雪降りの中、 リフトだって立ちっぱなしで待つ間も一時間近い。
こういう時、ウイスキーをちびりちびり飲みながら待つのも、 実に乙な気分でした。
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さて、昭和62年のチラシでは、 ゲレンデが妙高国際と杉ノ原に分かれていました。
別々に開発されたのが、 コースレイアウトを発展させて合併したような感じです。
調べてみますと、妙高国際のゲレンデは、 昭和43年に再オープンとありました。
コクドが買収した結果なのでしょうが、 杉ノ原はこれより八年後の開業でした。
後年、妙高国際側は、三田原ゾーンに改称されたのですが、 標高も高いです。
最高地点は、標高が千九百メーター近くに達して、 五月連休も滑走できました。
ところが、訪問客が急減したのか、現在は連休の営業が無くなり、 少しさびしい。
当時は、嫌気のするリフト待ちが確実なほど、 スキーヤーで賑わっていました。
このゴンドラは、四人掛けと小さいゴンドラで、 マニアックな大平索道の設置です。
実は、このメーカーの索道は、 昔はスキー場の随所で見かけることができました。
最近は、耐久期間も過ぎて、大半が架け替えられており、 見かけるのも難しい。
会社自体も整理されて今はなく、 非常に懐かしいブランドになってしまいました。
平成4年3月21日滑走 |
このスキー場ですが、標高差で実質日本最高となる1, 124メーターもあります。
滑走距離では、最長で8.5キロもあり、 日本屈指のロング滑走が楽しめます。
ただ、初中級者向けの林間コースが中心で、 上級者には物足りないかも知れない。
上級コースも、最大45度なのに平均16度ですから、 本当は中級レベルでしょう。
なので、ガンガン滑り込む人には、 ちょっと不満が残ってしまうかも知れません。
というわけで、 新潟県では有数の人気を持つゲレンデといって過言ではないし、 その人気のおかげで、 週末はリフト待ちが他のスキー場に比べて長いので、 ぜひ平日にたずねて滑ってもらいたいと、思うのでした。
おまけ:
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注:コースマップ出典元→オールスキー場完全ガイド’95(
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