平成3年1月3日滑走 |
若い頃、東北は仙台近辺に勤めていて、 休みになると秘湯めぐりをしていました。
時間を持て余したせいですが、 露天風呂を楽しむのは日本人だからでしょうか。
時間を持て余したせいですが、
初めは宮城県内を中心でしたが、 段々と県外へ遠征するようになって来ます。
特に岩手県は、何度も訪ね歩きましたが、 この鉛温泉周辺もその一つでした。
特に岩手県は、何度も訪ね歩きましたが、
最もこの温泉が一番有名になっただけでして、 周辺は異なる温泉が多いのです。
例えば、街道筋の手前から、松倉、志度平、渡り、 大沢と名湯が連続します。
例えば、街道筋の手前から、松倉、志度平、渡り、
大沢温泉の自炊部がひなびておりました グーグルドライブはこちらから |
でも、なぜ、この作家を覚えているかと言うと、 小学生の頃に読んでいるからです。
”子別れ”と言う作品ですが、 文章表現が巧みで盛り上げ方に痛く感動しました。
”子別れ”と言う作品ですが、
これがきっかけで本人を調べ初めたのですが、 この作品は感傷的な気もしました。
他の作品も、代表作は私小説が主で、 どうも四畳半的世界に没頭しそうです。
他の作品も、代表作は私小説が主で、
だから、未だ若かったせいもありまして、 他の作品を読まずに済ませてしまいました。
さて、この温泉のある花巻なんですが、もちろん、 詩人宮沢賢治のふるさとです。
グーグルドライブはこちらから |
この鉛温泉スキー場だって、ゲレンデにこの賢治を思わせる名称がついています。
銀河コースやら、ポランの広場ですが、”利銀河鉄道の夜”など作品からでした。
それで、自分も”注文の多い料理店”を読んだりして、感銘を受けました。
そのせいもあってか、この花巻にある 宮沢賢治記念館も二度訪ねています。
戦災で焼け出された光太郎は、七年間、ここで独居自炊の生活を送りました。
●あどけない話
智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
この詩は、特に有名なのですが、 職場で臨席の若い衆に聞くと知りませんでした。
もう、高村光太郎と言う詩人ですら、 過去の人になってしまったのかもしれない。
もう、高村光太郎と言う詩人ですら、
学校で習わなかった感じで、 国語に登場する作品に流行り廃れがあるのでしょう。
というわけで、この花巻は意外と観光名所もあり、 四季折々に楽しめるのでした。
というわけで、この花巻は意外と観光名所もあり、
どちらかといえば、文学散歩のような観光名所めぐりが、 似合うかもしれません。
それでも、ウインタースポーツであれば、 温泉とセットで鉛温泉スキー場が楽しめるでしょうし、 車で来ているのなら雫石周辺のスキー場も回れますので、 ここは白猿の湯といわれた鉛温泉に、 ぜひ投宿していただきたいと思うのでした。
おまけ:
宮沢賢治のお父さんが利用したとパンフにあります グーグルドライブはこちらから |
0 件のコメント:
コメントを投稿