雲洞庵拝観券 |
越後は雪深い里なので、 冬場に物見遊山で訪ねる人などいないでしょう。
もし、雪見がてら出かける奇特な御仁がいたら、 後はめぼしいのは温泉です。
越後湯沢や十日町など名の知られた温泉郷に加え、 温泉宿が点在しています。
そして、冬場にそれを補ってくれるのが、 スキーというスポーツレジャーなのでした。
こうして、一年を通じて重要な観光資源というのは、一応、 揃ってはおります。
豪雪地帯だし、神社仏閣、名所旧跡を、 わざわざ冬に訪ねる人はいないはず。
それでも、魚沼のエリアには由緒のある、 訪ねておきたいお寺があるのです。
実際に、五月連休の旅行で拝観させていただきましたが、 改めて納得しました。
前の投稿では、石打地区の関興寺を先ず紹介しましたが、 次は雲洞庵です。
”雲洞庵の土踏んだか、関興寺の味噌嘗めたか” って対句になるほどの古刹。
赤門から入る参道には、 敷石の下に一石一字の法華経が埋められています。
なので、古来より参道を踏みしめて参詣すると、 御利益があるとされて来ました。
他方、この庵で禅を学ばなければ、 一人前の禅僧とは言えない意味もあるとか。
お互いに禅の修行を励ましあった合言葉が、 起源になったとも伝えられています。
ここは、以前に真冬に訪ねたところ、開いている気配もなく、 あきらめて帰りました。
たぶん、スキー場へ行った帰り道だったと思いますが、 実に残念だったのです。
そこで、改めてホームページを見ましたが、 今は冬場でも拝観ができるようです。
ただ、冬は日照時間が少し短くなっていますので、 三時半で閉まってしまいます。
じゃあ、なぜ拝観できなかったのと思いましたが、 それは入り口のせいです。
今回の訪問で判明しましたが、 長い参道が閉められていて脇から入りました。
そこで、拝観料の受付があるのですが、 駐車場から道順の説明もありません。
少し迷いながら歩き回って見つけましたが、 地味な感じで多少戸惑いました。
敷石の下に一石一字の法華経 |
苔むした仏像に由緒を感じます |
この庵なんですが、NHK大河ドラマ「天地人」 にも登場して有名になりました。
主人公、直江兼続の幼少期、 与六が上杉景勝の小姓として雲洞庵に来ます。
この子役がかわいくて、”わしはこんなとこ来とうはなかった!” と悔やむのです。
この台詞自体が有名になって、 ご当地はちょっとした観光ブームになりました。
なので、ひょっとして、 この兼続人気で冬場も開けるようになったんじゃないのか。
そんな気もしてきましたが、自分的には拝観もできたことだし、 良しとしましょう。
ところで、味噌なめたかの関興寺は、 冬場は拝観をお断りしているようです。
理由も、雪のためとありますので、雪国、 越後ならではとも思ってしまいます。
この雲洞庵ですが、 宝物殿の古文書が一気に戦国時代へタイムトリップします。
武田信玄、武田勝頼、上杉景勝の書状が展示され、 歴史好きにはたまらない。
というわけで、とあるブログでは、 これらを写真付きで紹介していましたが、 本当は撮影が厳禁なはずなのに、 こっそり撮ったような感じでして、改めて見直してみると、 これらの古文書だけを見に行ったとしても、 いかに由緒のある庵なのかと、 感銘せざるを得ないのではないかと思うのでした。
おまけ:
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