2019年5月11日土曜日

聞きなれないメニューだからこそB級グルメの殿堂なのであって、つい舌鼓を打つのである - 阪神デパート「スナックパーク」(大阪・梅田)

  
通称スナパーと呼ばれる「スナックパーク」ですが、昨年のリニューアルです。
元々、阪神デパート本店のデパ地下でしたが、デパート自体が建替えの憂き目。

このため三年前に惜しまれながらも、立ち食いの聖地はクローズになりました。
今回の復活は、以前から営業していたお店を含め、合計13店とパワーアップ。

お客同士が譲り合い、スタンドテーブルをシェアして食べる雰囲気が最高だよ。
これだけのために大阪旅行を計画したとしても、十分に価値はあると思います。

二日連続で昼ごはんや夕食を食べに行ったけど、見慣れないメニューが面白い。
イカ焼き、ちょぼ焼きは、この前の投稿で触れましたが、他にも盛りだくさん。

似たような粉もんの牛焼きから、オムそば、そばめし、ボルガライスなどなど。
ボルガライスはオムライス屋のたまご丸で食しましたが、これぞご当地グルメ。

福井県越前市が発祥の地だそうですが、類似したメニューが各地に点在します。
とくに、北海道根室市のエスカロップ、九州は長崎市のトルコライスなんだな。

デミグラスソースを使うのがポイントだと思うけど、ボルガを食べられて最高。
以前、根室へ旅行した時は花咲ガニに食らい付いて、食べる機会を逃しました。

しかも、正月スキー旅行で福井県の敦賀市まで行ったけど、レストランが休み。
地元グルメのソースカツ丼もボルガも食べられずに、不満が溜まっていたしね。

それから、三月にも県庁所在地の福井市に投宿したのに、スルーしてしまった。
このメニューを食べさせてくれる西洋軒という食堂があるにもかかわらずです。

だから、スナックパークでこのメニューを見つけたときは、捲土重来の気分だ。
こうして、食べましたが、どうもソースの味が濃すぎで具に勝ってしまうんだ。

だから、オムライスなのにデミグラスライスになってしまったとういのが感想。
それでも、食べられたという達成感だけでも満足したということにしましょう。

   
それで、”そばめし”を食べたいといったら、上さんが何それと聞いてきました。
食べたことが無いらしいので、焼きご飯に焼きそばが合体したものと答えます。

まあ、興味を持ってもらい注文しましたが、冷凍食品になったぐらいだからね。
平成13年に発売されて空前のヒット商品になりましたが、もう昔語りですなあ。

それで、熱したホットプレートに、炒飯と焼き飯を別々に先ず調理します。
それを混ぜ合わせて出来上がりですが、実際の作り方を見ていて面白かった。

なんでも、お好み焼き屋で昼食に来た工員が、焼きそばを焼いていたのに着目。
弁当の(冷や)ご飯を、焼きそばと一緒に炒めてと頼んだのが、嚆矢らしいの。

そんな一品ですが、どろソースといわれる濃い味の調味料がアクセントでした。
他にも、隣の男性が食べていた生卵を乗っけたナポリタンが濃厚でおいしそう。

  
たまごを潰してスパゲッティに絡めながら食べていますが、これも注文したの。
面白いのは、ケチャップ味をソース味に変えたのが、ジャポネーゼなんだって。

これでもかと言う、変幻自在の洋食バリエーション、奥深さに感動したもんだ。
というわけで、三時以降、ちょい吞みセットのメニューが現れて立ち飲みOKだ。

ローマ軒では、三十分、ワイン、ハイボール飲み放題セットなんていうのもあって、千円でベロベロに酔っ払える、大阪居酒屋名物のせんべろ環境が、このスナックパークに出現てしまうのでありまして、中には関西弁をしゃべくる白人のお兄さんが周囲の客を笑わせつつ、コスパ最高の大阪”せんべろ”もインバウンド旅行者たちによって、インスタで紹介されるのであろうと思うのでした。



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