赤目四十八滝五瀑・不動の滝 |
タイにいた頃、訪ねたエラワンの滝も、こんな渓谷にあったと思い出しました。
バンコク郊外の合弁会社に転勤する羽目になって、バンコクに住んでいました。
もう十年前のことですが、転勤して一年もたたないうちにリーマンショックだ。
日本経済が急転直下でしぼんでいくいく中で、何とか工場を運営していました。
ただ、海外勤務は現地スタッフとの人間関係もあったりしてストレスも溜まる。
日本への帰国は、社費規定で一年に一回だけだから里帰りもそんなにできない。
そんな時、バンコクばかりに居続けてもつまらないので、週末は旅に出ました。
日本ほどではありませんが、祝日が週末に連なって連休になったりしたんだな。
そういう時は、旅行代理店へ相談に行って手配してましたが、毛色が違います。
日本人なら日本語の通じるスタッフの店へ相談するでしょうが、自分は違うの。
住んでいた近くにユースホステルがあり、旅行ツアーの店も併設していました。
一応、トラベルツアーの店構いで目抜き通りに面していたけど客を見かけない。
でも、面白そうなので店に入って相談すると、英語で相談を求められました。
まあ、ユースホステルだから白人バックパッカー相手なので仕方がありません。
そんな英語圏の旅行者向けゆえ、格安ツアーは思いの外、用意されております。
中でも超激安だったのが、一泊二日旅程の滝めぐりツアーなのでありました。
交通費、アトラクション費用も込みで、全部食事まで提供されて五千バーツだ。
当時の為替レートで換算すれば、一万二千円ぐらいで激安なんてもんじゃない。
タイ中部のカーンチャナブリー県には、川や滝を巡る二つの国立公園があるの。
この国立公園は、サイヨークとエラワンに分かれていますが、両方行きました。
この滝めぐりはもちろん、泰緬(たいめん)鉄道の鉄橋を歩いて渡ってみたり。
宿泊は川面の水上ホテルでおんぼろでしたが、滅多に経験できるものじゃない。
今更ながらに思い出を蘇らせてくれましたが、この赤目四十八滝もそっくりだ。
熱帯と温帯の気候こそ違いますが、渓谷で出会う数々の滝の雰囲気が似ている。
もし、大きな違いがあるのなら、美しい秋の紅葉とか大山椒魚の生息地だとか。
渓谷の入り口自体が、このオオサンショウウオ専門のミュージアムなんだから。
赤目四十八滝・雛壇滝 |
エラワン渓谷の滝、似ている |
このため入館料を払わねばならず、他方、エラワンの滝も入場料を払いました。
まあ、公園の環境維持に必要な費用を徴収する目的だろうし、当たり前の話ね。
でも、タイでは自国人に比べ、外国人は料金が倍になって、ぼったくりの世界。
ツアーガイドもずるくて、車に客を乗せたままで入り、外人はいないと申告だ。
ところが客が英語を喋って露見し、残った金子を懐にくすねる算段もおじゃん。
ガイドは料金所で黙っているように言っていたんだけど、おしゃべりもいます。
というわけで、ガイドの悪巧みは失敗でも、ちゃんとエラワンの滝は見たんだ。
本当は、赤目四十八滝をメインに書こうとしたけど、百聞は一見に如かずです。
国内の観光地で出かけやすいのも事実な分けだから、実際に出かけて借景を愛でるのもよし、他方、同じ滝めぐりでも海外で国が違えば、とんでも体験をするものだと改めて記憶が戻って来た自分がいて、その点では、この赤目四十八滝に感謝したいと思うのでした。
サイヨーク・ノイ滝 |
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