2021年3月4日木曜日

亡き父親のことを思い出しつつ、観光地が無さそうに見えるような地味な村落ゲレンデについて書いてみる ー スキーリゾート天栄(天栄村・福島県)

平成15年3月15日滑走
      
自分の父親が鬼籍に入るまで、一緒に暮らした期間が数年あったかと思います。
最初は一緒に暮らしましたが、認知症が進んで、グループホームを探しました。

何とか見つけて入居させましたが、それから一週間に一度は面会で訪ねました。
北海道の札幌で気ままに暮らした父を引き取ったのですが、色々とありました。

徘徊で東京の錦糸町まで行って迎えに行きましたが、果ては警察のお世話まで。
当時、本人は、横浜に住んでいるのも分からなくなっていたような気もします。

そんな父を一人で引き取って、グループホームに入れてからは落ち着きました。
週末、車で十分くらいのところへ一日は会いに行きますが、もう一日は暇なの。

なので、金曜日の深夜に起き出して、車を飛ばしてスキーに出かけ始めました。
ただ、日帰りでしか時間が取れないので、出かけられる圏内は限られて来ます。

クリックでPDF閲覧できるよ
    
そんな制約の中で出かけてみたのが、この天栄村が営業するスキー場なのです。
どう行ったかは覚えていませんが、高速を使わなければ国道新四号のはずです。

夜間、大型車は制限速度完全無視で80キロ走行をするという、高速並みの国道。
ただし、信号の数が多いので停車を余儀なくさせられますが、ぶっ飛ばせます。

ただ、ネズミ捕りが怖くて一発免停ですから、ドキドキしながら運転しました。
それに、フリート給油の大型SSも多く、お安いガソリン代でかなり浮きました。

こうして宇都宮までは早いのですが、それからは元の国道四号をちんたら走る。
そんな行程でたどり着いたゲレンデは、ペアリフト一本だけと小規模スキー場。

その割にリフトの距離が長くて、コースは一キロ近い滑走距離が取れましたな。
山頂駅の上には、シンボルの風力発電機が置かれていて、モニュメントみたい。

近くには温泉がいくつもありますので、冬場のレジャー用にオープンしたのか。
でなければ、村民ファミリーに設けられたスポーツ施設みたいなものでしょう。

もっとも、村には羽鳥湖の奥に規模の大きな”グランディ羽鳥湖”のリゾートも。
ペンション村もあるし、泊りがけならこちらのゲレンデを選ぶかもしれません。

まあ、サブゲレンデみたいな感じですが、食堂の感じが良く会話が弾みました。
それで、近辺のスキー場では赤面山のゲレンデに行ったとご婦人に話しました。

そうしたら、旦那さんが以前は赤面山のリフトで働いていたと聞かされました。
しかも、リフトの運行管理責任者だそうで、ご主人まで出て来られて驚いたな。

ご主人も懐かしそうでしたが、あのスキー場は本当に知名度が低かったと思う。
那須側から入ると有料道路の料金も取られたし、アクセスも分かりづらかった。

それに比べて、この天栄村のゲレンデは国道118号からすぐそばと楽なんだな。
なので、このまま村が運営を続けていくのだろうが、どこがリゾートなんだか。

調理法をPDF閲覧してね
      
話は変わりますが、この村の特産にヤーコンという芋みたいな野菜があります。
でんぷん成分は全くなくて、味は果物に近いいのですが、見た目が芋そのもの。

生産組合も村には発足されていて、積極的なPRでパンフも用意されていました。
色々な調理方法が書かれていますが、自分はうどんに練り込んだ生麺をゲット。

これを翌日面会する予定の父へお土産に、グループホームへ持ち込むとしよう。
というわけで、リフト一本のゲレンデにしては、思い出に残ったゲレンデです。

この他、日本秘湯の会に所属する二岐温泉の大丸あすなろ荘も、この天栄村リゾートからはさほど遠くはなくて、滑走する以前に自分も宿泊した経験がありますのでそれを思い出すと、色々と思い出つながりになるものだと感じたのでした。
       
おまけ:
近郊の羽鳥ダムは、国内有数のアースダムで洪水時、うねった堰堤を超える自由越流式というのが面白い。URLはこちらから。



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