リアプノフ・フラクタル |
兄貴は数学者、物理学者で、弟はピアニスト、作曲家というロシア兄弟なのだ。
カタカナではリアプノフと表記されて、日本では兄貴の学術業績で名高いんだ。
これをリアプノフ関数と言い、安定性理論や制御理論でとても重要な理論です。
関数の公式をネットで見たけれど、文系のおいらにはさっぱり分からなかった。
力学系や自励系を成す微分方程式で、 不動点が安定かどうかチェックするだと。
そのための関数だそうだが、ユーチューブに関数を用いた美しい動画があった。
リアプノフ・フラクタルの描画ですが、数学ツールのCGだと思えばいいんだ。
この研究業績が画期的で、ロシア語から仏語に翻訳され欧米に紹介されました。
多分、名前をロシア綴りからアルファベットに変換したから、Liapunovになる。
これだとリアプノフだけど、他にはLjapunovとも書くので、これはリャプノフ。
ロシア文字”Ляпунов”をグーグル翻訳で発音させたら、リャプノフに近かった。
なので、リアプノフは言い間違えなのだろうが、弟の作曲家は正式発音のまま。
それで、弟さんは、十九世紀後半から二十世紀初頭にかけて活躍した芸術家ね。
ロシアで同時代の作曲と言えば、ラフマニノフですが後期ロマン派の人々です。
これ以降は、ストラビンスキーとかプロコフィエフのような現代音楽の作曲家。
なので、ラフマニノフを聞いて分かるように俗人には親しめるクラシック音楽。
ただ、ピアノ作品に優れた作曲家の評価があるとはいえ、聞いたことがないな。
専門家もなぜなのだろうと問題提起していますが、それは生前の活動でしょう。
なぜなら、派手な演奏活動より、地味な研究と教育の分野で生涯を終えました。
このため、秀逸な作品もそこそこ残しながら、プロの演奏家が取り上げません。
交響曲第2番・クリックで演奏を聴けます |
でも、ユーチューブでテレワークのBGM用にと発見したのが、交響曲第二番だ。
作品は、生前に発表されず、しかも初演は、死後三十年以上を経てからのこと。
金管楽器の派手な演奏で、楽曲の展開を劇的に盛り上げますが、録音が少ない。
しかも、現在入手できるCDがなさそうで、ユーチューブで聞くしかないんだ。
聞いてもらうと分かりますが、こんな作品が埋もれていたのかと感銘を受けた。
そして、ピアノ協奏曲第二番も、非常に難易度の高い演奏を求められる作品だ。
単一楽章なのか切れ目なく、一挙に演奏されるスタイルですが、聞き応えあり。
聞くと、ラフマニノフを思いだしてしまうところもありますが、それはご愛敬。
というわけで、ユーチューブで隠れた名作のクラシック音楽を鑑賞して楽しむ。
同じくロシアの作曲家、カリンニコフは、まだ交響曲第一番が知られている方で、NHK交響楽団による演奏動画が残されているほどですから、こういった隠れた名曲を楽しんで聞けるというご時勢に、この上もなく感謝する自分がいるのでした。
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