廊下の手すりにいたんだ |
暦では、2月9日から七十二候「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」というのだそうです。
でも、旧暦の月日に当たり、新暦では一ヶ月弱遅くなって三月初旬が通り相場。
なので、ご近所で、今年初めてさえずりを聞いたのは、三月四日になりました。
一方、ニュースでは桜前線の北上が予報されていましたが、暖冬なのか早いな。
東京は三月半ばに開花してしまうらしく、観測史上、実際に最速になりました。
それでも、ウグイスは例年並みのさえずり出しになり、動物の営みは普通です。
目の前の市民の森でも営巣するつがいがいて、早朝に鳴き出せば春の訪れだな。
そんな四季の移ろいを感じつつ、四月八日、通勤途上でツバメを見かけました。
これも、毎年この頃に見かけるので、今年も渡って来てくれたのかとうれしい。
ジュウシマツも三月からさえずり出していましたが、今年は新顔が増えました。
それは、イソヒヨドリと言う冒頭の写真に挙げた鳥で、背が青くお腹が赤茶色。
早朝からマンションのベランダの手すりに止まって、美しい声で鳴いています。
特に繁殖期のオスは、縄張りの高い場所をソングエリアとして利用するらしい。
多分、このマンションの屋上に巣を作って、ねぐらにしているように思えます。
しかも、雄の青い鳥が二羽で行動しているのですが、親子なのかもしれません。
ネットでは、巣立ち後、しばらくは雛を親鳥が世話すると説明されていました。
昔、マンションにも燕が来た |
ところで、今年は、同じくきれいなさえずりのガビチョウが、鳴き出しません。
近隣の鎌倉市では、市役所のHPで、わざわざ外来生物として紹介するほどです。
美しいさえずりでも、やかましいぐらいなら騒音になって厄介者の扱いなんだ。
加えて、イソヒヨドリのツートーン色より、体色は全体的に茶褐色で地味です。
眼の周りから、その後方に眉状に伸びた白い紋様を持つのが、特徴なぐらいね。
しかも、ペットとして輸入された個体が、かご脱けにより定着したおたずね者。
なので、イメージが悪いのか、イソヒヨドリより悪者扱いされてかわいそうだ。
昨年の冬、一度、鳴いていたのを見ていますが、最近は全く見かけなくなった。
多分、縄張り意識の強い、イソヒヨドリとの生存競争に敗れたのかもしれない。
そうなると、美しいさえずりの世代交代で、これからは新顔になるのだろうな。
というわけで、四季折々に鳥のさえずりで季節を感じられる自宅はいいもんだ。
このほか、近所を散歩していて、オナガの鳴声を例年より早く聞きことができましたが、姿が上品で清楚なわりには、鳴声が「だみ声紳士」や「悪声美人」とも言われるような悪声で、ちょっと可愛そうに思いつつも、正に繁殖の春がやって来たのだなと思う自分なのでした。
後日談:ガビチョウは、近所のわんわん池そばの森に引っ越していましたとさ。
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