2021年6月22日火曜日

ほったらかしで咲き続ける多年草は、手間いらずで扱いやすいが、勝手に繁殖されると邪魔者にしか見えなくなる ー ヤグルマギク(ガーデニング)

ヤグルマギク
          
勤め先まで歩いていく途上、ヤグルマギクが群生して咲く場所を通り抜けます。
昔はゼニアオイが咲いていましたが、今ではこの花に置き換わった感じなんだ。

この場所は、駐車場の隅にある場所で、アスファルトの舗装が一部途切れます。
そこのつなぎ目に用土が露出しており、そこに根を張って成長したのでしょう。

草丈は一メーター近くにもなり、きれいな花の割にたくましい生存能力ですな。
ゼニアオイもそれぐらい成長しましたが、用土を奪って繁殖しただけの植物だ。

ウイキで読んでみますと、小麦畑に侵入すると、収量を大きく減らすようです。
このため、強害な雑草となるため恐れられていますが、日本では帰化植物です。

明治時代に導入されたのが雑草化したようですが、ナガミヒナゲシと似た境遇。
このヒナゲシも、輸入された穀物の中に種子が混じっていたのが広まりました。

一方、ヤグルマギクは園芸目的でもたらされたらしく、八重咲の品種が多いな。
見た目もきれいに見えますので、花屋さんで切り花として扱われるほどの品種。

ゼニアオイ

他方、この場所で競争に負けたゼニアオイは、伸びると茎がかなり太くなるの。
花が小さめで茎が太くて無骨な感じがしますので、バッサリ刈り取られますな。

ガーデニングで植えられたとしても、多年草で手間いらずだから切り倒します。
そんな無残な茎だけの姿をよく見かけますが、このヤグルマギクも多年草かな。

だって、アスファルトの小さな割れ目に、一年草の種子が簡単に落ちるものか。
むしろ、多年草で地面の下で宿根が生き残っていて、毎年芽を出す方が簡単だ。

調べてみますとセントーレア種なら多年草で、これならゼニアオイを圧倒する。
というわけで、恐らく、宿根草だからしぶとく繁殖するはずだと判断した次第。

実は、ゼニアオイも繁殖力が強靭でして、アスファルト歩道でコンクリート電柱が立っている場所の、わずかなすき間から咲いているのを見たりしたこともあり、他にはオシロイバナなんかも、例年、同じ場所から決まって咲きだすので、冬枯れしても不死身の塊根から再生している植物をみると、図々しさだけが目立って、花に初々しさを全く感じない自分がいるのでした。




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