アスファルト道路と路肩の縁石の目地の隙間に、ブルーの花が咲いていました。
見た目がナデシコに見えて、咲き終わって実を結ぶと、丸い球ができています。
近所のスーパーまで歩いていく途中で見つけましたが、果房を摘み取りました。
間もなく枯れて種子がはじき飛びそうな房を、二三個を選んで持ち帰りました。
帰宅してから試しに一個の表皮を剥いでみたら、緑色の種子が弾け飛びました。
残りは、スーパーにある無料ポリ袋の中で割いて、そのまま熟すようにします。
果房をそのまま袋の中に入れておいて、種が完全に仕上がるのを待ちましょう。
この花は、江戸時代末期に持ち込まれた植物で、一部で野生化しているらしい。
オレンジ色のナガミヒナゲシも同じく春先に見られますが、どちらも渡来の花。
ナガミヒナゲシは、雑草化しても有害な植物となり、在来の植物を圧倒します。
他の植物が育たないような物質を、根から土中に放出するアレロパシーがある。
なので、有害な植物とみなされる感じですが、こちらはそうでもないらしいよ。
花は直径4〜5cmで、白、桃、紫、青などの花色がありますが、見かけたのは青。
近所のヤグルマギクと似ていますが、膨らんだ果実を持つので見分けられます。
まあ、コンクリートの隙間に溜まった塵のような土でも花を咲かせていました。
繁殖力は旺盛だと思いますが、ナガミヒナゲシほどではないのかもしれません。
それで、この花は秋に撒く植物ですから、今回ゲットしたら果房の種子に期待。
しっかり種子が採れたら、来年の春に開花するように、種まきを計画しますか。
ところで、この間、近所に生えている山椒の木を発見した記事を投稿しました。
それ以降、他にも見つかるのではと考え、散歩しながらキョロキョロする日々。
クロタネソウを見つけた帰り道で、この木がないかと探すともう一株を発見だ。
駐車場と隣接したアパートにあるコンクリート擁壁の上で、貧相な低木がある。
金網のフェンスが切れて擁壁が道路へ切り立ちますが、僅かに路地が残ります。
そこに低木が生えていますが、道路脇の歩道からは人の背の高さもありました。
このため、注意して見ていなかったのですが、よく見ると葉っぱが特徴的です。
しかも、枝に棘が対生で生えており、この点からみると山椒の木で間違いない。
しかし、こんなところにぽつんと生き残っていて、実に不思議な気がしますな。
そばのフェンスは、野生化したナガイモが蔓を絡ませて、昔は農地だったのか。
周辺には、昔はかなり大きなため池だった”わんわん池”もあるのでそうかなあ。
というわけで、近所には市民の森も残されているし、まだまだ自然が豊かだ。
この間も、市民の森でオオバウマノスズクサらしき植物を見つけたのですが、その後、誰かが盗掘して跡形もなくなっていて、心無い人もいるものだと思ってしまうほどに、自宅の周辺に残されている自然にうれしくなってしまう、自分がいるのでした。
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