毎月ゾロ目の日がやってきますが、六月六日は”楽器の日”だそうで初耳でした。
“芸事や習い事は六歳の六月六日日から始めると上達する”、昔からの習わしね。
それで、666は、エンジェルナンバーとも言われて、断捨離のメッセージだ。
物質的なことに囚われすぎているので、天使たちが心配している意味らしいよ。
まあ、そんな日もあると思いつつ、この間、”オケ老人”という映画を観ました。
芸事なんだし、ちょろっと関連性はありますが、このコメディタッチが面白い。
女優の杏が主演していますが、少しボケがかった老人役の配役が絶妙なんだな。
笹野高志、小松正彦、左とん平、など脇役ががっちり固めて、高い仕上がり感。
アマオケ出身の新任の数学教師が、勘違いで老人ばかりの弱小オケに入団する。
こんなドタバタ劇に、ありえへん下手くそ演奏も加わって、ストーリーは展開。
筋書きは月並みでも、コメディ映画は、楽しむもので王道の筋書きが無難です。
ギターとか楽器を触った人なら、演奏する楽しみに触れつつ楽しんで観ました。
しかも、主演した杏さんは、半年間、みっちりバイオリンを練習したそうです。
実際に映画で弾いていますが、あの程度の音まで出せたらもっと行けそうだな。
日本では、こうした楽器にちなんだ映画、ドラマ、アニメ等が良く作られます。
ついこの間も、TBSのテレビ日曜劇場”さよならマエストロ”が放送されました。
アニメでは、NHKの”青のオーケストラ”、”響け!ユーフォニアム”も人気です。
日本人は、こうした芸事をたしなむというのが、非常に好まれる民族なのかな。
大人になっても凝り性の多い人はいまして、映画”Shall we ダンス?”もそうだ。
きっかけは、しがない中年男性が社交ダンスを始めてからの顛末の映画でした。
それで、”オケ老人”映画に戻りますが、言葉の悪い”ボケ老人”をもじったはず。
原作者は荒木源で、”ヘビメタ中年”、”独裁者ですが、なにか?”の小説もある。
要するに、社会世相、風潮をカリカチュア(戯画化)したパロディ小説なんだ。
ググると、なるほどなと思いつつも読みたいとは思わず、映画なら見てみたい。
そんな小説らしいのだが、こういった傾向は、先駆者がいて小林信彦あたりか。
”オヨヨ大統領”とか、”唐獅子株式会社”シリーズのライトタッチな小説が秀逸。
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というわけで、どこにも先達者はいまして、下手クソ演奏の録音も存在します。
ポーツマスシンフォニアという管弦楽団が、”ツァラトゥストラはこう語った”を習いたての管楽器楽器奏者が演奏すると、象が吠えまくると言うパロディ演奏をリリースしており、オケ老人の劇中の演奏も、最初はこうであったのに、終盤では見事なアマチュアオケの演奏に様変わりしているのに感動を受けた自分なのでした。
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