2020年8月14日金曜日

ベランダに飛んできたアゲハ蝶は、なかなか止まらないので、フォトに収めることができないと、上さんが悔しがりました - カラスザンショウの木(植物観察)

カラスザンショウの木

ベランダに置いてある室外機の台座が古くて、ボロボロになっていました。
樹脂製なので、雨水や日光の紫外線には耐えきれなかったのでしょう。

指で押してみたり、爪でひっかくと、ポロっと剥がれたりするので少し怖い。
なので、樹脂の壊れた箇所を剥がして、木製の台座をあてがいました。

この材料を探したんですが、お金をかけてまで買いだす気も湧きません。
なので、近所の里山の斜面で枯れた倒木の幹を裁断するこにしたんだ。

この辺は、住宅街なのに起伏に富んだ丘が多くあり、樹木も豊富です。
倒木もあったりして、中で直径が十センチ程度の幹を一つ見つけました。

しかも、根元が折れたのか倒れ掛かって、丁度、ノコで切り出しやすい。
天気が良い日曜日に切り出しに出かけましたが、この木がとても堅い。

もっとも、百均で買ったような、PVCパイプを切るノコで、ペラペラでした。
まっすぐに切れず、段々と曲がって行くので、今度は反対から切り出す。

それも曲がりだしたら、別の箇所にノコをあてがい切り出したりと大変だ。
一時間は掛ったかなあ、周囲にある程度、切り込みを入れてみたんだ。

これに力を加えてみると、ボキッと音がして長さ40センチの幹をゲット。
樹木は中も腐らずに、意外に年輪が細かくて、固そうなのも実感です。

これを持ち帰って台座にあたる高さまで切り出したんが、これが大変だ。
固い木材だと承知していましたが、幹を切り出す以上に時間が掛った。

やっと切り出せましたが、想定の寸法より余裕がありすぎで高くなったの。
それから糸ノコで部分的にカットしたり、やすりをかけて平面にしたりする。

樹皮もきれいに剥がしたら、後は百均の水性ニスを塗ってから当てがう。
いやはや時間がかかりましたが、そういえば、この木は樹皮にトゲがある。

変だなあと思ってネットで調べたら、タラノ木ではと紹介されていましたな。
ただ、葉っぱが丸くなくて少しひょろ長いから違うようで、別の樹木だろう。

他の種類としては、サンショウ属の仲間が挙げられていましたが、これか。
特に葉が長くて、樹高がかなり高そうだったので、カラスザンショウだろう。

  
この樹木は、すりこ木などの用途があるそうで、固い点ではそうだろうな。
なので、後日、この辺を捜索して見ると、川沿いの土手にもありました。

樹高は三メーターほどでしょうか、成長すると十メーター以上になります。
たまたま、土手道より低い箇所で葉を茂らせており、写真もバッチリだ。

それで、この樹木の葉は、ナミアゲハの食草で、近所でも飛んでいます。
この間も、自宅のベランダにアゲハ蝶が飛んできたけど、あの蝶だろうか。

しかも、近所でアゲハ蝶を育てている老婦人もいることだし、関心もある。
ネットで調べると、アゲハ蝶の行動半径は直径1キロぐらいとありました。

とすると、このカラスザンショウの木までは、距離で一キロ以上もあります。
他方、老婦人の家からは直線で五百メーターもないので、別々の蝶か。

そういえば、ベランダでこの蝶を見た時、クロアゲハも高く飛んでいました。
屋上の五階を超えて飛んで行ったので、かなり高いところを飛べるんだ。

というわけで、カラスザンショウの実は、山椒の実の代わりにはなりません。
仲間ではありますが、アルカロイドの有毒成分も含んでいますので、食用にしない方が無難なようで、それでも、すりこ木の材木として使えるのだから、有用な樹木には違いないのだろうとは思うのでした。



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