自分の住んでいるマンションは、東京ガスから都市ガスが供給されて便利です。
このため、供給するガス圧を調整するため、近所にガバナという施設があるの。
圧力の調整用で、ここまで来た高めの圧を家庭用の低圧ガスにして送るらしい。
鉄柵で囲われた殺風景な設備ですが、ここ雑木のアカメガシワが生えています。
以前の投稿で紹介しましたが、何の変哲もない樹木で若葉が赤っぽいぐらいね。
葉っぱがカシワの葉に似ているので、赤い芽の柏でアカメガシワになったのか。
ただ、樹皮は胃腸薬に使われる成分を持っているので、それなりに有用な樹木。
近辺では、道路際から縁石の目地で、しぶとく成長している若苗も見かけます。
樹木が生えにくい、線路際、コンクリートの裂け目にも、進出するタフな性質。
何で、こんなところで発芽したんだと思いますが、とにかくたくさん見かける。
それで、冒頭の写真は、例のガバナ施設の境界にあるわずかなすき間で成長中。
鉄柵内の同じ木よりは、まだ若い木だなと思いましたが、花も咲いていました。
それが、目立たないなりに面白さを感じたので、パシャリと撮った分けなんだ。
そして、この樹木は雌雄異株なので、冒頭のは雄株で鉄柵内が雌株と判明した。
鉄柵内の雌株 |
この樹木は、近辺だと非常に多くの雄株を見かけますが、雌株はここだけです。
だから、この雌株が付けた実を、鳥がついばんであちこちで落としたのかなあ。
まあ、そう考えないとあちこちに生えてこないから、そうなのだと思いました。
とにかく場所を選ばずに生えることができるのも、先駆植物の特徴ならではだ。
種子は環境が整うまで土に埋もれても、数十年もの間、休眠することができる。
でも、こういった植物は、成長は早くても寿命のそう長くない樹木なのが宿命。
というわけで、こういう特徴ゆえに、劣悪な環境でも発芽できると感じました。
こういった先駆種には、エノキ、ノリウツギ、ネムノキなど庭木として植えられたり、キリのように家具に使われたり、タラノキは若芽を山菜として賞味したりしますので、このアカメガシワだって有効活用されていいのではと思ったのでした。
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