上さんが、ピストン登山の帰路、雪渓で滑落するとは思いもよりませんでした。
場所は第一雪渓でして、間もなく終わるという斜面で、気が緩んだのでしょう。
午後、気温も上昇して、雪解けで踏み跡もしっかりあったので歩きやすかった。
雪渓の高さは、せいぜい10メーターと短く、下には無雪期の登山道も見えます。
そんな場所で、足をくじいたかのようにバランスを崩して、頭から落ちました。
ありゃー、と思ったら真直ぐ滑落しましたが、大きなけがもなく幸運だったな。
このルートは歩きやすかったのですが、雪渓の切れ目でブッシュがありました。
だから、その薮漕ぎをしなければならずどうしようかと思っていたら、悲鳴だ。
降りるにもルートが無いので、ブッシュに生えている笹をつかんで降りました。
上さんが腰かけていましたが、足が痙攣して、力が入らなくなっていたようだ。
デイバッグが泥だらけで背中を打ったので痛みはあるが、何とか降りられそう。
その場で15分ぐらいは休んでいたでしょうか、ゆっくり降りながら下山したな。
しかし、標高差で三百数十メーターの山登りなのに、体力がまるでありません。
二三ヶ月前にコロナに罹患して回復まで時間が掛かりましたが、後遺症なのか。
第一雪渓の終端で滑落
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こんなに体力がなくなっていたとは思いもよりませんでしたが、雪渓は初体験。
このことが、逆に緊張させて体力を消耗させたきらいがあるのかもしれません。
それで下山で先を譲った年配の登山者から、正しいルートを教えてもらったの。
自分が誤って歩いていたコースは、山スキーの踏み跡ではないかと言うのです。
ただ、朝登った時、雪渓を歩き始めて直後に、雪解けの登山道は入らなかった。
真直ぐに雪渓を突っ切ったと記憶しているので、急激に雪解けしたのだろうか。
というわけで、雪渓の登山ルート自体、雪が解ければ、どんどん変わっていく。
そんな登山ルートで、登りは安全のためにアイゼンも装着して慎重だったのに、午後は雪も解けて踏み跡がしっかり付いているから気を緩めたのが、よくなかったのかなあと、少し悔やまれる山行なのでした。
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