つぼみのまんま |
メルカリに登録して、生まれて初めて”スミレ”の種子を廉価で入手できました。
二百粒で三百円なので、商売目的というより篤志家の好意の頒布でしょうなあ。
それで、去年の秋口に撒いたら、鉢一杯に芽吹いて、後は開花が楽しみでした。
というか、春の花と言えばスミレというほどなのに、花が全く咲かなかったの。
この花は、大工さんが使う墨入れ壷に形が似て、墨入れが転じた言葉なんだと。
通常なら、三月から五月にかけて可憐な開放花を咲かせますが、残念な結果だ。
開放花とわざわざ言ったのも、夏から秋の終りまでは閉鎖花で結実するらしい。
野草では”ホトケノザ”が有名で、花弁は見せずにすぐつぼみになって結実する。
そんな植物の仲間でスミレも代表格の一つだそうで、栽培を続けるしかないな。
まあ、毎日水やりをしていましたが、ある日、ふとつぼみのような球を発見だ。
その内、次々とつぼみを付けてきたので、一粒ちぎっては家の中で観察したの。
すると、ニ三日経ったらつぼみが開いてしまい、種子を弾き飛ばしてしまった。
ネットでは、紙の袋を被せておいて種子を採取すると書いてあったので納得だ。
ところで、この種にはエライオソームと呼ばれる、蟻が好む物質が付いている。
市民の森で |
蟻の働きを借りて更に生育地から離れた場所で、芽生えを画策しているらしい。
アーンツプラントと言うらしいが、道理で最近はベランダでよく蟻を見かける。
ひょっとして、閉鎖花で種を飛ばしてベランダの床から種を蟻に運んでもらう。
そんな高等作戦を、スミレは実践しているのかもしれないなと思ってしまった。
というわけで、解放花の開花を愛でるのも、来春までお預けということだろう。
お向かいの市民の森でも春には咲いていますが、あちらは夏になると雑草の藪が深くなって、閉鎖花の種取りが極めて難しいので、先ずは栽培中の鉢で大事に育てて解放花を観賞しようと決めた自分なのでした。
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