2014年4月15日火曜日

リフトが上下して、初めと終わりがベスト - 天元台高原スキー場(その三)(山形県)

平成3年5月1日滑走

高所恐怖症の人は、結構つらいんじゃないでしょうか。
リフトに乗れば分かりますが、地上からの高さはかなりです。

場所によっては五メーター以上になると思います。
怖い気持ちの募る人が出てくるのは間違いありません。

これは、降雪を考えてその高さを織り込んでいるようです。
だから、シーズン初めは、雪も少なく高さをより感じるものです。

もちろん、法律による安全基準として定められています。
異常時の救助を考えて設定され、遵守されるのも当然でしょう。

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それで、この天元台では春スキーになると、あれっと思いました。
搬器も、スキーが雪面に着きそうなほどポジションが低いのです。

よく見ると滑車の吊下げ位置も下げられていました。
当然ですが、雪も溶けて積雪も浅くはなって来ています。

しかも、これからは夏リフトの営業に移行する直前です。
おそらく、これを見越した上で下げたのかもしれません。

つまり、天元台はリフト運行が通年の観光地です。
山岳国立公園の区域内で、自然にも恵まれています。

スキーに加え、夏はトレッキングから本格的な登山までOK。
さすが、さわやかな高原地帯ならではの特色でしょう。

一方、標高が高いので厳冬期は非常に寒いです。
天気図で等圧線が縦に込み入ってくると、吹雪になります。

しかも、最上部は軽く標高千八百メーターを越えてしまいます。
凍える上に雪の降り方も激しくて、滑るどころの話でもない。

非難とばかりに、ヒュッテに逃げ込んで酒でもあおりたくなる。
窓越しには、降り止む気配の無い雪が見られるだけです。

というわけで、ここは初滑りと春スキーのためだけにある王国です。
真冬の頃は、未だぬくい蔵王に行って滑ったほうが良いでしょう。

リフトは通年かもしれませんが、滑るなら初めと終わりに行ってベストなのだと変に納得するスキー場なのでした。


おまけ:

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