昭和63年2月7日滑走 |
メガネの片玉がポロリと外れてしまいました。
あっと思った瞬間、リフトから眼下の雪面へ落下して行きました。
スポッと埋まってしまって、どこかに落ちたか分からず見当がつかない。
このスキー場リフトは、妙に支柱が高いなーとか考えていた矢先です。
いざ飛び降りたら怪我しそうな感じもしまして、これは諦めました。
リフトの支柱が何本目だったのか、張り付いているステッカーの番号を探します。
ただ、支柱間の距離も長いですから、落とした場所はピンポイントに近い。
降り場から何とか目星を付けておいて、不自由な思いで滑り降りました。
何しろ視力が0.1以下と近眼もひどいもんですから、 どうもヤブにらみになってしまう。
しかも降雪がひど過ぎて、視界も効かないわで滑るのに難儀しました。
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それで、リフトの下で這いずり回って一生懸命探したんです。
スキーヤーから見られている気もしまして、 恥ずかしくてなってくる。
ほどほどに探したところで、見つからないので断念してしまいました。
まあ、片目で滑ったとしても楽しくないので、ギブアップするしかない。
一日券を買ったのですが、 十回ほどすべり終えましたので御の字でしょう。
後は、県庁所在地の盛岡まで出て、 レンズを新調するしかありません。
さっさとスキーを脱いでしまい、 車に乗って麓まで降りてしまいました。
この東八幡平スキー場ですが、 西根ICから15分くらいと近距離で着きます。
しかも、 盛岡市までは高速を使えば、20キロちょいの行程しかありません。
急いでレンズをあつらえるのがベストでしょうし、 それから帰宅することにしました。
それで、市内中心の駐車場に車を停められたので、 次にメガネ屋探しに移ります。
近くにアーケードの商店街がありまして、 そこをそぞろ歩きながら物色しました。
結局、商店街の終端で、 道路を挟んだ向かい側に古風な店構えが見つかります。
名前は忘れていましたが、 記憶を頼りに探すとメガネの水晶堂だと分かりました。
グーグルのストリートビューで見ますと、 しっかりあの場所だったと思い出せます。
ただ、建物が近代的なビルに変わってしまい、 城下町っぽい雰囲気がないのです。
やっぱり、 四半世紀も時が流れてしまったのかと改めて感慨に浸りました。
さて、この水晶堂さんでは、 早くと催促し二時間でガラス玉を作ってもらいました。
シンプルなコーティングだけのレンズでしたが、 両目で見ても違和感を感じません。
おかげで東北道を仙台まで、 無事に安全に運転して帰宅することができました。
と言うわけで、このゲレンデは緩斜面が多くて、 滑りそのものは単調でした。
代わりに、 メガネのレンズを失くした事件が記憶に強く残ってしまったという 、自分史的スキー場なのでした。
おまけ:グーグルドライブはこちらから
東八幡平パンフ(裏) |
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