初心者はスキー学校に入りませう。 |
ここで、恐怖のシングル高速リフトを体験しました。
秒速2.4メーターの飛び乗りリフトですよ。
普通、デタッチャブルの高速リフトはどこにでもあります。
二人から四人乗りまで、ビュンビュン運んでくれるものです。
デタッチャブルといいましたが、要するにチェアが切り離し式です。
単純なシングルリフトと違い、山麓・山頂の駅は施設も大掛かりになります。
循環するワイヤーロープは秒速4メーターです。
ただ、リフトに腰掛ける搬器は、秒速0.5メーターでのんびりです。
あわてず楽に腰掛けて、いざ出発となりますが出だしが早い。
切り離されていたのが、グルグル回るワイヤーに合体するのです。
ビューンと挙がりだした初速の快感がこれまたたまらない。
これから滑るんだぞーって、やる気を起こさせえくれます。
しかし、このひらふスキー場にある最上部リフトは固定式でした。
もちろん、シングルリフトですと秒速2メーターちょっとが通常です。
ただ、この速度でも、初心者には早くて怖さがつのると思います。
まず、ヨチヨチ歩行のスキーヤーが順番に搭乗するとしましょう。
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先行したスキーヤーが乗れば、腰掛けるポジションへ移動します。
単なる平行移動なんですが、スキーのバタ足がおぼつかない。
このため、座る前にバランスを失くしてこけたりし始める。
しまいには、安全のため監視委員が緊急停止をしてしまうのです。
一方、リフトに乗っていた人こそ恐怖ですよ。
前へ行く惰性が結構ついているのに、椅子が急に動かないショックを受ける。
まるで、ブランコのように前へ後ろへゆらーんゆらーん、揺れるのでした。
これを面白いと思う人は、ベテランの余裕があります。
滑りたくてうずうずしているなら、ちぇっと舌打ちするひともいます。
しまいには、このド下手野郎とか、蛮声をあげたかもしれない。
そんなかんだんで、シングルリフトは初心者には鬼門です。
かなりハードルの高い乗り物だといえましょう。
しかも、ひらふのは、これに輪をかけて速いシングルなのです。
乗るときには注意するように、しつこく掲示されていました。
それでも、見ていたのですが、十人に一人は失敗してしまう。
そのたびに、監視員が停止釦をおすのでした。
北海道で、標高千メーター以上のコースは、寒いのなんのって。
待っている人も、乗っている人も、事態が解決されるのを待つだけです。
ニセコは、うれしいたのしい粉雪、しかも温泉のスキーリゾートですよ。
初心者がわんさか押し寄せて、ゴンドラ・クワッドで上部へ繰り出してきます。
そうなれば、有頂天で最上部まであがりたくなってしまう。
ただし、そこは地獄の一丁目の高速固定循環式なのでした。
とまあー、規模の大きいスキー場だけに思い出も多いわけです。
ほかに思い付きましたら、別の機会に譲ることにいたしましょう。
※おことわり
たぶんひらふスキー場の第七リフトだと思うのですが、間違っていたらご指摘ください。
お願いします。
昭和61年ころ
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