名前をパクれば本家のご威光にあやかったのか有名になった － ハンターマウンテン・スキーボウル塩原スキー場（栃木県）

平成２年３月１７日滑走

元々、オリジナルのスキー場が米ニューヨーク州にあり、ここは本歌取りなのでした。

世界の経済金融の中心地ニューヨークから、公称で二時間半で到着できるとあります。

これになぞらえたつもりではないでしょうが、日本も初めは同じ所要時間でPRしました。

ただ、これは不動産業界の駅から徒歩何分に近い類で、あくまでも理想の世界です。

現にカーナビソフトで検索すれば、東京駅を起点で三時間強の行程が案内されました。

距離は１９０キロで首都高・東北道をつかいますが、休憩時間は考慮されていません。

渋滞になった時の柔軟な目安はないでしょうから、あくまでも机上の計算になります。

なので、SA・PAでのトイレタイム・休憩を含め、四五時間を見込むのが無難でしょう。

さて、大都会ニューヨークは緯度で日本の青森県辺りにありますが、気候は温暖です。

このため、雪に恵まれた同州の北部へ出かけない限り、スキー場がありません。

ニューヨーク州のスキー場地図
クリックで拡大します

調べると、このゲレンデより近場には、マウント・ピーターと言うゲレンデもありました。

ただ、リフト三本とこじんまりしていて、規模で楽しむなら本家のゲレンデが一番近い。

ところで、東京は北緯３５度で、弟分のゲレンデは３７度にあり、かなり南の位置です。

このため、雪が少ないのを見越していて、スノーマシンを大規模に投入していました。

人口雪の特徴はアイスバーンになりやすくて、このスロープはまさに典型例でしょう。

これに、ゴンドラで初心者を含めて、一気に山頂へ上げてしまうのは危険なはずです。

ゲレンデマップ

グーグルドライブはこちらから

救いは、最大斜度が２５程度とおとなしめで、尻で滑って降りれば何とかなる感じかも。

自分が滑ったシーズン終盤は、雪質がザラメ状になっていて、スピードも出せません。

滑走距離がやたら長いのに、緩斜面がメインで速度も出せず、チンタラ滑るだけでした。

規模や設備、アクセスはそこそこなんですが、なんだか天然雪が恋しくなってしまう。

ところで、スキー場は総合商社の丸紅が出資し、自治体絡みの三セクで始まりました。

インスタントラーメンから人工衛星まで、儲かる商売なら何でもの本領発揮でしょうか。

他には、川鉄商事が小海リエックスを開発しましたから、時勢の流れだったと思います。

ただ、平成１７年には事業の見直しが行われ、東急不動産へ譲渡されてしまいました。

ハンタマ君画像

と言うわけで、ゲレンデのマスコットは、半熟卵に引っ掛けたハンタマ君と言いました。

ゆで卵の切り口を強調したようなキャラクターが、よくポスターなどに登場しています。

テレビのニュースを通じて、ウインターシーズンの話題としてよく紹介されて来ました。

一般には知名度もかなり高かったようですが、裏腹に経営の実態は厳しかったのです。

それでも、スキーヤーにとっては休止することなく営業が続いて来たおかげもあり、安定してシーズンの滑りが楽しめて来た分けですから、現在の運営者、東急不動産にはがんばってもらいたいと思うのでした。

おまけ：

現在のスキー場名称は、ちょっと短くなって”ハンターマウンテン塩原スキー場”になりました。

Directions to Hunter Mountain From...

New York State

- New York City - Est. Time: 2½ Hours.

NY Thruway (I-87) north to Exit 20 (Saugerties). Take Rt. 32 north to Rt. 32A north to Rt. 23A west.

One of the most popular ski areas with NY Metro residents is Hunter Mountain, only a two hour drive up the New York State Thruway.

Hunter Mountain offers slopeside lodging and plenty of all-inclusive resort hotels as well as romantic B&B options right nearby. Catering to skiers of all abilities, Hunter actually encompasses three separate mountains offering a total of 55 trails - from gentle terrain for kids and beginners, to steeps and slopes for intermediate and experienced skiers.

In central New York, the Snow Ridge ski area has been a beacon for skiers and snowboarders for six decades, offering some of the Empire State's biggest snowfalls (230" inches on average) blanketing 22 trails running through a wide variety of terrain and includes six lifts and, for kids and newbies, one bunny tow.

Heading west, skiers and snowboarders have their pick of top ski resorts in New York's snow belt beginning with the Cockaigne ski area, an hour's drive from Buffalo and famous for its family-friendly feel with affordable group rates and season passes. Cockaigne's six trails are rated for their "deliciousness" and include the Jelly Roll for kids, on up to the most challenging run, the Macaroon.

For world class skiing, the Holiday Valley Resort in Ellicottville - famed as the 'Aspen of the East' - includes luxury stays the Inn at Holiday Valley, often cited on top 10 lists of resort hotels statewide. In addition to top flight amenities, the resort offers 56 slopes and 13 lifts along with a variety of snowboarding and tubing areas

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