2014年3月28日金曜日

山スキーの出発点 - 車山高原スキー場(その二) (長野県・諏訪)

昭和61年3月1日滑走

このスキー場の最上部は、霧が峰です。
三菱のルームエアコンで有名になりました。

ただ、スキー場の名称は車山です。
いくつかの峰の高原を総称して霧が峰なんですね。

最高峰が、車山ということになっています。
標高1,925メーターですから、高山には違いありません。

ゲレンデスキーもいいですが、ここは山スキーが最適です。
このスキー場頂上から、北側に格好のコースが広がります。

もっとも、エコーバレー、ブランシュたかやまもこの高原に接します。
山スキーなら他のスキー場へはしごができてしまいます。

自分もゲレンデはそっちのけで、クロスカントリーに挑戦しました。
先ず、冬山装備にスキーを結わえ付けてゲレンデを登ります。

35度の壁で高度を稼ぎますが、これが苦しい。
滑らないように登山靴にアイゼンを付けてゆっくり登攀です。

滑走するスキーヤーには、じろじろ見られました。
カラフルなウエアとはあまりに場違いな、山屋のいでたちです。

しかも、結わえ付けた細長いスキー板も特徴的です。
この人、何しに来たのだろうと思われたのでしょう。

ようやく、三百メーター以上を上り詰めました。
ここが、山頂の展望で周囲の視界も大きく広がります。

さて、ここからクロスカントリーの板を履きました。
後は、登山地図の道筋を参考にして、雪原を歩き出します。

グーグルドライブはこちらから

まず、最初に北側にある北の耳を目指しました。
ここは、エコーバレースキー場の山頂部に当たります。

スキー板が細くて深雪に埋もれてしまうのですが、これも楽しい。
滑り出すより、板を機械的に上下しながら前進します。

一時間は歩きましたでしょうか。
半円形のカーブを描いた耳の頂部に達しました。

おっ、ゲレンデにはたくさんのスキーヤーが滑っております。
谷底のほうへ、みんな降りて行くんですね。

これが山彦谷、エコーバレーなのでしょう。
なるほど、リフトを乗り継いで上がるのとは印象が違います。

なだらかな平原を歩けば、下り斜面に出会ったぐらいでしょう。
ほっとしまして、ザックをおろして昼食です。

コンロでお湯を沸かしてインスタントラーメンにしました。
すると、興味のある人が寄ってきて声を掛けます。

皆さん、意外に山スキーのコースを知らないようです。
一応、説明だけはしておきました。

続けて、西側の湿原へ足を伸ばして車山に戻ります。
それから、ここで一泊するのでテントを設営しました。

というわけで、この一泊が失敗の元になりました。
ゲレンデの縁、稜線の場所には人口雪が降りかかります。

降雪機のコンプレッサー騒音も大きくて眠られません。
朝起きたらテントもガチガチになり、撤収にかなり苦労しました。

何もゲレンデスキーだけじゃないんですよ。
かぐらみつまたもそうですけど、山スキーがミックスできる場所は多い。

そんな車山の思い出でした。


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