都道府県別で見た小麦の収穫量は、北海道がトップで全国収穫量の約六割です。
約六十万トンになりますが、中でも、十勝は半分近くの生産量を占めています。
当然、有数の大規模な畑作地帯で、小麦、ジャガイモ、豆類、てん菜が中心だ。
気候が冷涼なため、稲作が不向きだったせいで、畑作農業が中心になりました。
これに酪農も盛んなので、お菓子の原料がそろうことになりスイーツ王国だな。
ただ、小麦粉はうどん等の麺類用が中心で、パン用の小麦生産は少ないのです。
それでも、十勝の食材を使用したパンを追求し続ける地元パン屋さんもあるな。
それが、”ますやパン”で宿泊先から歩いて十分ほどのお店へ出かけてみました。
店自体が大きな庭園の中にあり、その風景を目の前に、パンを楽しめるのです。
店名は”麦音(むぎおと)”ですが、住宅地の中にお店といった雰囲気なんだな。
だから、お客さんが来るのかなあと思っていたら、駐車場がかなり広いのです。
車を運転してでも買いに来る方が多いのだと思いましたが、典型的クルマ社会。
パンを買って帰って食べましたが、バターをふんだんに使った生地がおいしい。
一日、三回の焼き立てが食べられて一回目は早朝になるから朝ご飯にぴったり。
そんなパンを堪能しましたが、一方では、釧路で見かけた地元ブランドのパン。
”日糧製パン”、”ロバパン”の二大ブランドが存在して、今回はロバのパンです。
![]() |
| 昔のロゴ |
実は、札幌へ帰省するとヤマザキのパンが店先を占めていると感じていたんだ。
その一方、日糧とロバパンは片隅へ追いやられて、少し寂しく感じていました。
でも、釧路のスーパーへ行ったら、ヤマザキの製品がなくて、ロバパンだらけ。
求めやすいパンが並んでいて、子供時分食べていた”豆パン”を買ってしまった。
多分、流通を全国展開するヤマザキでも、道東の釧路までは供給しなのだろう。
ネットでロバパンを調べると、道内22店舗にインストアベーカリーを展開中だ。
釧路にも二店舗があり、それだけロバパンのブランドが浸透しているのだろう。
というわけで、北海道のご当地パンであれば、ロバパンに止めを刺したいんだ。
一時期、日糧パンなどは、首都圏方面に進出しており、住んでいた横浜戸塚駅構内にサンドイッチ売店もあったりしたのですが、現在は北海道の拠点に戻って事業を展開しており、地元ブランドなら北海道のマーケットを大事にしてもらいたいとも思ったのでした。









