2026年10月20日火曜日

”まだ夏に汗かいてるの?”、”怪談話がなくてもヒヤッとした夜を過ごせます。”といったコピーが実際なのだ ー 釧路の天候(北海道道東)

                                      
釧路駅中でみた、釧路の自治体PRポスター。そのキャッチコピーが、”夏は笑えるくらい、涼しい946で会いましょう”とあって、微笑んでしまった。だって、自分もその一員に成りすまして滞在している分けで、暑さから逃げおおせたと言う逃避行なのである。避暑と言えるほど、優雅なわけでもないし、金銭に余裕のあるわけでもない。

                                         
最近は、冷害という言葉を聞かなくなった。道産子なら、基幹産業の農業については、子供のころから教わってきたのだ。そして、天気図にはオホーツク海の上に冷たい高気圧が居座ってしまう絵柄。今年も、天気図を見ていて、思い出したのだ。そういえば、下北半島には稲作がない。北海道の気候と延長線上の内地なのである。

                                
お盆も過ぎて月末なのだ。釧路は、一日中、雨が降り続いている。だから、外出もせずに家にこもって読書三昧だ。外はひんやりとして、秋が歩みを早めて迫ってきているような気がする。今週末に内地に帰れなければならないのが、口惜しい。横浜では、まだまだ残暑が続いていくからなんだ。



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2026年10月18日日曜日

自然の中にある、自然に生まれた素材を使ったアート表現、時には祭りだったり舞踊だったり ー シゲちゃんランドほか(北海道道東)

                               
津別町の”道の駅あいおい”から、阿寒に向けて走るとすぐ見えてくるのが、”シゲちゃんランド”だ。この町出身の造形作家 大西重成さんが、四年がかりで作り上げたワールド。オープンからもう四半世紀が経つのだが、遊び心にあふれる作品が見ていても楽しくなる。流木、ゴミからイメージ豊かに造形されて、命がよみがえるのである。奥様が、土産の作品を陳列した小屋に居て、自分からNHKのEテレ”日曜美術館”で紹介されていたので、鑑賞に来たと話したら、驚いてもう五年になると話してくれた。

                                                                                                                                 
                            
”白糠アイヌミュージアム ポコロ”を取り上げるのを忘れていた。この博物館は、規模は小さいのだが、実際のアイヌの人々の生活文化を忠実に展示している施設だと思う。入館は太っ腹の無料で、小一時間もあれば、くまなく見学できるのだが、通りがかりであれば、絶対に立ち寄ってもらいたいところだ。

                                           
アイヌ民族の伝統的な儀礼の一つ、イオマン(熊祭り)は、捕えて飼育した子熊の魂を、再び神々の世界へと送り出す儀式だ。その子熊を飼育する小屋、ヘペレセッの小屋(右端)を見ることができた。ちゃんとした檻になっていて、儀式まで大切に育てられていたようだ。


この白糠には、手つかずのパシクル湿原があって、高台の自然公園から全貌を見渡すことができる。公園内には、クジラを模した塑像が置かれているのだが、国指定重要無形民俗文化財のフンペリムセ伝来を説明したものだ。アイヌ古式舞踊の鯨踊りなのだが、クジラが現れた喜びや感謝を表現しているという。





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2026年10月16日金曜日

斜網(しゃもう)地域という耳慣れないエリアに、この自治体が含まれていて、釧路国から越境してみたのだ ー 津別町界隈(北海道道東)

                      
津別町まで遠征した。国道240号線で阿寒湖を経由すれば一時間半で行けるのだ。そして、道の駅あいおいは、旧国鉄の相生線の終着駅そばにある。昔、乗っていたキハのディーゼル気動車とスハフの客車が懐かしい。

                    
この相生線相生駅には、駅舎がそのまま残されている。観光資源ということだ。網走獄舎で昭和の脱獄王と呼ばれた白鳥由栄は、内地に帰れると思って、この行き詰まりの盲腸線の鉄路を歩いたのだが、それが運の尽きとなって捕縛されてしまう。

                       
津別へ足を延ばしたのは、ここに”活汲アール・ブリュット美術館”があるからだ。グーグルマップには出てくるが、国道沿いに看板も無く、町道に入った小さな住宅街の中にあった。教育TVの5分番組"no art, no life"に触発されてきたというと、歓迎されて話が弾んだ。館長さんが示した図版は、アール・ブリュットの提唱者、ジャン・デュビュッフェの作品集だったのだが、自分は、ベルナール・ビュフェと勘違いして恥をかいてしまった。無知なことよ。

                           
                           
活汲アール・ブリュット美術館へ行くには、グーグルマップで地図はわかるのだが、たどり着けずに通り過ぎて、家具のISUショールームに入ってしまった。何かのギャラリーに見えたのだ。試しに椅子に座ると気にいって、自宅の椅子を買い替える気になった、いや、テーブルも揃えようか、狭いダイニングで迷うところだ。(写真は、美術館の目標番地目印)

                                 
ISU-WORKSの家具は、終活前に豊かな人生を送るためには、おあつらえ向きの調度だ。まだまだ、人生があると思っても、明日は分からないからね。そう思って、年末までに手に入れよう。



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2026年10月14日水曜日

別荘生活の延長線上みたいなものだから、睡魔には負けずに、ここ釧路でも読書にいそしむのだ ー 釧路市図書館(北海道道東)

        
かの地では、二週間以上の滞在者であれば、公設図書館で本を借りられる。人生の半分以上を内地で暮らすようになった道産子としては、地元がもっと知りたくて、その手の本を借りてしまうのであった。

          
札幌在住の小説家、小桧山博は、道北の滝上町の出身だ。現在は、鹿追の神田日勝記念美術館館長ということだ。エッセーなので気軽に読める。実家は、とにかくの貧農だったらしい。今の農家を見ると、四代五代と続けば、蓄財もできるということなのだろう。中学時代の同級生は、フェースブックを通じて、父の友人で偲ぶ会の実行委員長もやっていただいたとのことだ。
全集も亡き父の書斎にあったけど、家ごと売っちゃってもう何もありません、とは少し残念に思う。彼の言葉によると、村長の息子からいじめられ、貧農から新聞記者になり、小説家に至った波瀾万丈な人生ということである。

           
日本のフランス料理の第一人者、三国清三氏、増毛町出身の出身だ。37年続いた「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉じ、ぼくは70歳で新たな夢を実現すると述べた本を、図書館で借りて読破した。やはり、あそこまで料理人の境地に達するには、人の及ばない努力があったのだろうと思わざるを得ない。

              
内地に戻る前までに、この小説を読み終えた。主人公は、ギリシャ正教のイコン画家、山下りんだ。そのイコンを有する中標津町上武佐にある正ハリストス教会を拝観したこともある。まあ、二週間以上の滞在者には、図書の貸し出しができる釧路市図書館には、感謝したい。しかし、明治政府が殖産興業を掲げて、工部美術学校を開学し、女子の画工を育成するため、生徒を募集したのは驚きでしかない。



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