2025年12月30日火曜日

京都観光では、月並みな名所を歩くよりも丹念に調べ上げて、知る人ぞ知るスポットを訪ねるのが最高だぜ ー 直指庵・あだし野念仏寺(トラベル)

             
本当であれば、この寺から嵯峨野めぐりの一日旅を始めるつもりだったのです。
ところが、駅のタクシー乗り場でタクシーを待っても、一向に空車が来ません。

待っていても時間の浪費かもしれないと踏ん切りをつけて、予定を変えました。
まあ、単純に逆方向で観光地巡りをしてしまうと、このお寺が最後になります。

だから、後はタクシーでも呼ぼうと、予定を変えて常寂光寺へ歩き出しました。
結局、あだし野念仏寺まで歩き通しましたが、そこから更に歩くだけのお話だ。

小一時間はかかりそうですが、ここまで歩いたのだから、もうひと頑張りです。
このお寺は、普通、一般拝観はお断りしていますが、紅葉の季節だけ違います。

十日に満たない期間だけ開放していて、隠れた名所としても知られているんだ。
その拝観のできる時期が、偶然、今回の旅行の日程と重なってラッキーでした。

それで、このお寺を知ったのも、グーグルマップで寺院を探していたからです。
マップの縮尺を上げながら、訪ねたい寺社のアイコンをクリックしていきます。

画面内には、その場所の情報が表示されていきますが、紹介される写真も多い。
だから、紅葉の季節が美しければ、その風景の写真が取り上げられていました。

そして、直指庵は、観光ナビやガイドのホームページが引用されているんだな。
つまり、観光で取り上げられる価値のある、一度は行きたい観光地なのでした。

一方、これに比べて、その前に訪れていた”あだし野念仏寺”は、知名度は高い。
古来、この一帯に葬られた人々のお墓が、長い歳月を経て無縁仏になっていく。

あだし野念仏寺
             
こうして、山中に散在していた数多くの石塔が明治期に境内へ集められました。
でも、あだし野自体は、鎌倉期の随筆、”徒然草”の第七弾にも登場しています。

この地名は、”無常の野”の意味で、人の世のはかなさを象徴すると言われるな。
だから、知名度もあるし観光地としては高名で、異人の観光客が多すぎなのだ。

しかも、撮影は控えろと寺側が注意するのに、無縁仏の墓地内で撮影している。
彼女を連れ込んで写真を撮っているのですが、霊が取り付いても自己責任です。

拝観受付で、”PRE-WEDDING NO PHOTO”と書いてあったのが読めないのか。
というわけで、ミステリードラマに登場する念仏寺より直指庵の静けさが最高。

それで、この界隈では大覚寺も観光名所としては名高く、京都市営バスの終点・起点になっているほどで、市内の中心地からは比較的出かけやすいのですが、そんなところから歩いて15分ほどのところで、紅葉の隠れた名所、直指庵のあることこそ、さすが京都観光の奥深さを感じたのでした。



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2025年12月28日日曜日

世俗から離れてひっそり暮らすのを隠棲と言いますが、今ならスローライフなんだろうか ー 京嵯峨野散策(トラベル)

常寂光寺、多宝塔
                              
その昔、嵯峨野は、天皇の御猟場で、下々の人には狩猟が禁じられていました。
平安京の遷都と言えば、千年以上も前のお話ですが、以来、草原だったのです。

なので風光明媚な自然も残り、貴族・文人等が山荘、寺院を建立してきました。
雅やかな宮廷人たちが集い、遊猟や行楽に楽しんでいたのは間違いありません。

なので、閑静な寺院がコンパクトに集まっていて、散策するにはうってつけだ。
先ず、嵯峨嵐山駅から歩き始めれば、落柿舎を向かいに眺めて常寂光寺へ到着。

秋は、全山紅葉に包まれるという名跡ですが、「塵劫記」の顕彰碑で驚いたな。
この塵劫記は、江戸時代に発刊された算術書で、大ベストセラーになったのだ。

著者は吉田光由で、一族の豪商角倉家は、このお寺の土地を寄進していました。
その縁から、発刊三百五十年を記念して、石碑が建てられたということでした。

まあ、紅葉がベストシーズンに変わりなく、寄り道程度の蘊蓄もあるという事。
そんなお寺を後にして、俳人、向井去来の”落柿舎”を立ち寄るのも風情がある。

落柿舎
「塵劫記」顕彰碑
                             
茅葺の草庵といった閑居で、家主の去来も一句ひねったのだと想像してしまう。
実は、この向井去来については、個人的な思い出もあって、それが高校生の頃。

高校の古文の恩師が、学生時代に創刊た同人誌の思い出を授業中に話していた。
向井去来にちなんだ名前の同人誌だったそうですが、二号でつぶれてしまった。

そんな逸話を授業中に話していましたが、今回の旅行でふと思い出したのです。
その後、”平家物語”に登場する白拍子の祇王・祇女姉妹の墓所がある祇王寺へ。

ここも、落ち着いた古雅なお寺ですが、観光客の多さだけはやむを得ませんな。
というわけで、この後、あだしの念仏寺に向かって、ブラブラ旅が続くのです。

他には、幕末維新で活躍した土佐藩の志士、坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎、吉村寅太郎の四人が揃った、土佐四天王のブロンズ像も道すがら眺められたので、疲れはしますが歩き旅も乙なものだと思ったのでした。



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2025年12月26日金曜日

中国人の旅行者がさぞかし減っているだろうと思って、京都を旅したら、案の定、志那人だらけだった ー 嵯峨嵐山エリア(京都市)

神様も外国語など読めんわ
                                    
中国人の渡航自粛とやらで、さぞかし、旅行者が減ったろうと早合点しました。
しかも、紅葉シーズンの最中に中国政府がおバカな発動をしてくれたと有頂天。

だから、京都で紅葉を愛でつつ、名所旧跡を回って旅を存分に楽しもうと決断。
ホテルを三連泊しようと思いましたが、十日前では予約にかなり苦労したんだ。

それでも、JRの嵯峨嵐山駅から、歩いて十五分にあるホテルを探し当てました。
バスの良く通る丸太町通りに沿っていて、この界隈には、多少宿屋もあります。

まあ、リタイアした人間ですから、時間は有り余るほどで、後は旅程作りです。
嵯峨嵐山は、観光名所に困ることもなくて、大まかに三つのエリアに別れるな。

一つは、JR嵯峨野線の北側のエリアで、祇王寺、あだし野念仏寺、大覚寺など。
このエリアは、殆ど歩いて回るのが主体なので、人力車に彫る人も多かったな。

次に、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗って、トロッコ嵐山駅周辺を散策だ。
もし、途中の保津峡駅でおりれば、つり橋を渡ったり川下りの船を撮影できる。

三つ目のエリアは、嵐山竹林の小径や天龍寺から渡月橋を渡ったりもできます。
渡月橋に向かう長辻通には、たくさんのお土産屋さんや食事のできる店も多い。

しかも、ここには嵐電の市電が走っており、他の地区へ移動して観光もできる。
なので、うろついた感想として、効率よく観光地を訪ね歩けたなと思いました。

まあ、グーグルマップで見ると分かりますが、コンパクトに纏まった観光地だ。
もし、京都駅周辺のホテルに泊まるとなると、嵐山までは移動が大変でしょう。

だから、この周辺で泊って歩き回るのがベストで予約できたホテルはラッキー。
ところで、このホテルの近くには、心霊マンションで有名な建築物があったの。

昔は、”メタボ広沢”と言っていましたが、どうもリノベされてしまっているな。
外壁の塗装も今風になって、これが霊障のあった個所とはとても思えなかった。

駅まで送迎してくれるホテルの運転手さんに話したのですが、知らないようだ。
未だに、ユーチューブのチャンネルで動画が残っているので視聴するといいよ。

というわけで、このエリアは、怪談話好きの自分には馴染みがあったようです。
歩いてみて分かったのですが、皇族の墓所が住宅街の中に突然現れたりするので、こういったところに住んでいる人は、心霊的なかかわりのある環境を素直に受け入れているのかもしれず、千年以上の歴史がある古都に触れたような気になったのでした。

※参考までに(YouTube / クリックで視聴)



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2025年12月24日水曜日

冬に咲く桜の一つ、”ジュウガツザクラ(十月桜)”の名所なのだそうですが、紅葉と桜のコントラストは見事なもの ー 城峯公園(埼玉県)

                             
カーナビは、無難な運転をする道路を案内してくれるので、自分には便利です。
だって、旅行の時にしか運転をしないので、面倒なハンドルさばきはご免だな。

ラクにラクにドライブ出来たらうれしいので、レンタカーもカーナビ頼りなの。
今回の城峯公園を走るにしても、ひたすらカーナビの指示する道路を走行です。

この公園は、埼玉県は最北部の神川町にあるのですが、道順が変わっています。
先ず、長瀞町を北上して神川町内に入ると、神流川を渡って群馬県に入るのだ。

そこが、県最南の鬼石町で次に神流町に向かいますが、ほどなくして左折する。
川沿いの細い道を走ると、再度、神流川を渡って上川町に入れと指示が出ます。

そこからは、城峯公園までの二車線もない舗装路を張りますが、かなりの山道。
結構な山岳路と思いましたが、ここまでは神川町内の県道でもたどり着けます。

ただ、途中が一車線のカーブが続く県道になって、走りやすいとは言えません。
帰宅して、グーグルマップのストリートビューで見ると、悪路には違いないな。

なので、埼玉と群馬を行ったり来たりする道順だというのが、納得できました。
この公園は、標高約五百メーターの高台にあって、山々の見晴らしも良好です。

          
あまりアクセスのよくない場所ですが、紅葉こそが観光客誘致の目玉でしょう。
紅葉に寒桜も併せて咲いていますし、例年、必ずニュースで紹介される場所だ。

寒桜自体は近所でも咲いていますが、紅葉に桜がまとまって咲いているのです。
この景色はなかなか見られるものではなく、百聞は一見に如かずということか。

というわけで、寒桜の北限を調べましたが、この公園周辺に落ち着きそうです。
 実は、この公園の北側に「桜山公園」があり、そこでも年に二度咲くという”冬桜”が見頃を迎えているとのことですが、ググってみた結果によるとAIの回答では、どちらが美しいと感じるかは好みによりますなのだそうで、自分は城峯公園で満足なのでした。



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