2026年10月8日木曜日

研修生の母国、ベトナムにあるホンゲイ炭鉱は、最高品質の無煙炭で、日露戦争のバルチック艦隊が燃料の石炭補給で寄港していた ー 太平洋炭礦展示館(北海道道東)

                                     
今日のドライブで最初の訪問は、太平洋炭鉱の展示館だった。すでに閉山した炭鉱なのだが、先進的な採炭技術を維持するために、諸外国の研修生を受け入れて、採炭しているとのこと。海底下の炭鉱地層は、単層が緩やかな傾斜で掘りやすく、資源は枯渇していない。残念だが、輸入したほうが安いからなのだ。受付で外国人研修生の受け入れを聞いたら、中国、ベトナム、インドネシアからだそうで、ベトナムの人が研修中だった。

                                        
太平洋炭鉱の展示館で、入り口の脇にハイマツが植えられていた。庭木として移植したのだろうが、高山地帯で見かける樹木が、涼しい釧路では平地でも自生できてしまうのに驚く。いかに、かの地が冷涼なのか、分かってしまった。ちなみに、日本におけるハイマツの分布の南限は、南アルプス(赤石山脈)南部にある光岳(てかりだけ)周辺(静岡県・長野県境)なのだそうだ。

                                         
太平洋炭鉱の展示館には、模擬坑道がしつらえていて、実際に中に入って設備をみているかのように、錯覚を覚えてしまう。見学する価値は、本当にあると思う。因みに、現在、採掘している石炭は、釧路市から太平洋の沖合に向かって傾斜して賦存する海底下の新生代古第三紀の炭層で、発熱量が約6,100kcal/kg、硫黄分が0.2〜0.3%と少ない、低公害炭として電力を中心に幅広く利用されている。




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2026年10月6日火曜日

国内で58か所目、道内では6か所目の国定公園として、令和三年日に誕生したのが遅すぎだ ー 厚岸霧多布昆布森国定公園(北海道道東)

                                   
白糠の道の駅で出会った自作キャンピングカーにまた出会ってしまった。そこは、厚岸の道の駅、コンキリエで、九十歳のオーナーは疲れが出ていたのか、休憩室の席でうとうとしていたのである。ご本人は、白糠の道の駅で会った際、老いには勝てないから、キャンピングカーで北海道を回るのもそろそろ最後にしようかと語っていたのを思い出す。率直に、旅が楽しめるようにと心から思った。

                                                  
地元スーパー、フクハラ厚岸店は、裏手がすぐ厚岸湖の護岸だった。そこから、湖の内陸を見ると、厚岸大橋でつながれた市街が望める。橋のつながる前、この厚岸の家並み、人家は江戸の頃から、賑わいを見せていた場所だ。この大橋が掛けられる前、日本道路公団による厚岸フェリーが運行されていたという。しかも、冬季は流氷・結氷により欠航が多かったとあるから、この橋のおかげで分断されていた町は、一体化したということだろう。

                                                
どんよりとした曇り空の中、霧も晴れてきて、帰り道に望洋台から、厚岸の全景を見渡すことができた。ところで、厚岸霧多布昆布森国定公園は、地域をベタに三つ並べた無為乾燥な名称なのだが、指定されるのが遅すぎたとも思う。内地のつまらない国定公園より、はるかに素晴らしい。この展望駐車場は、広大で使い放題だし、トイレも24時間使えるので、キャンパーが宿泊できるとは思うのだが、ほとんど見当たらない。



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2026年10月4日日曜日

アイヌ語に由来するので、初見では読めない難読地名が、海岸線沿いに延々と続くのが、ここ釧路町なのだ ー 難読地名ロード(北海道道東)

                                             
北太平洋シーサイドラインをドライブする。断崖の海岸線へは、それて側道で降りるのだが、難読地名の宝庫だ。テレビ朝日系列『朝だ!生です旅サラダ』の番組内でも、リポーター福澤 朗さんが紹介していた。この難読地名エリアは、釧路町内であり、釧路市ではないのである。全国には、伊達市、府中市など、離れた場所に位置する同名の自治体がある。でも、合併を避けたのか、同名で隣り合う自治体などは、稀な土地柄だろう。町の方がコバンザメともいうべきで、地名ブランドにあやかったのだろうか。なら、いっそ946町ぐらいに改名してもよいのだ。

                                        
難読地名を巡るドライブになってしまった北太平洋シーサイドラインなのだが、同時に、クマ出没の注意書きが出ていた。勝手に林野へ立ち入らないほうが無難だ。実際、集落は海岸の断崖に沿ってへばりついており、内陸の国道44号線沿いにある集落との間には、広大な原生林が広がっている。ヒグマがいるのは、常識の範囲内ということだ。

                                              
レンタカーのカーナビデータが古くて、シレパ岬までの道路が検索されない。仕方がないので、自分の勘を頼りに、砂利道を走ると到達した。これぞ、誇るべき勘ナビだろう。実は、先月クマが出没しているので、岬へ向けて歩き出したものの、先端までたどり着くは取りやめた。命あっての物種なのだ。

                                                  
三十五年前、フラフラと一人旅で気の向くまま、訪れたキトウシ野営場を再訪した。以前に比べて、設備が充実していたのだが、最近のキャンピングブームもあってか、内地の長期滞在者が増えていた。ただ、北海道に長期滞在するキャンパーと話をしていると、なにがしか、場末にたどり着いたうら寂しさを感じてしまうのだ。もし、金銭面で余裕があるのなら、釧路で部屋でも借りたほうが気楽だろう。そんなに風に思う。



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2026年10月2日金曜日

やはり、釧路湿原を巡って歩き回るのだが、中には、土木学会の土木遺産に認定された遺構もあるのだ ー 湿原展望台・岩保木水門(北海道道東)

                                               
塘路湖を望むサルボ展望台と、釧路湿原を望むサルルン展望台を歩く。フランス人がいて、塘路駅から歩いてきたのだという。泊りは、川湯だと言っていた。駐車場は国道391号線沿いにあるのだが、エコミュージアムセンター「あるこっと」は湖畔沿いに位置していてかなり離れていた。この二つの展望台は、サルボからサルルンへ縦走するのがいいと思う。

                                                  
岩保木水門は、旧釧路川の氾濫によって、洪水対策として直行する新釧路川が切り開かれた際、築かれた。これにより、釧路湿原は乾燥化して縮小してしまったのは、皮肉なことだ。水門は、木材運搬などの用途で釧路川へ通行する際に開けられて、水利や水運の向上を図るのが目的だった。

                                               
新しい釧路川を見ていると、石狩川の河川改修工事を思い出してしまう。これにより、石狩平野は穀倉地帯となったのだが、釧路湿原は、ただの荒れ果てた平原のままだ。実は釧路市の住宅地域も、北方面には伸びずに東西に広がっている。環境破壊が叫ばれて国立公園が誕生した以上、これ以上の開発はないだろう。しかし、何と広大な原野なのだろうか。

                                        
おまけがてらに、サルボ展望台には、こちらでクマよけ鈴を購入して装着してみた。百均のお店では、セリアだけアウトドアの鈴を置いてあるのだ。横浜の自宅近くの店でも見かけていたので、ここ釧路で買ってみることにした。



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