2026年10月28日水曜日

冷涼な気候が特有なので、熱を大量に発生するデータセンターは、うってつけの場所なんだけどもな ー 釧路エリア雑感(北海道道東)

                                              
難読地名で、"ポントマリ"をもう一つを挙げておく。どう、逆立ちしたって読み出せるものではない。アイヌ語地名の無理やりな当て字なのだろうが、読めるというより類推するしかないのである。北海道の西岸には、”とまり”と読み名のある自治体、泊村がある。ただ、”浦雲”とかいてポンと読むのは、逆立ちしたってできないと思うのだ。

                                 
釧路、昆布盛近辺の難読地名で"アトエカ"を、もう一つ挙げるのを忘れていた。この地名を読むのも難しいだろう。ここの選挙区は、自民党広報部長の鈴木貴子が地盤だが、人口が希薄な場所だ。評伝の釧路ではなく、釧路町の辺鄙な限界集落が散在する場所だけに、掲出されたポスターも手入れすることなく雑草に隠されてしまっている。そんなポスターを見て、やや物悲しく感じた。

                
釧路港は、国土交通省の「特定貨物輸入拠点港湾(穀物)」に指定されている。北海道では、不凍港であり道東地区の海運、物流の拠点なのは勿論のことだ。この日の夕方、栗林商船のRoRo船、神北丸が出港していったが、要するに貨物運輸専門のフェリーなのである。昔は、東京~釧路間のフェリーが運航されていたが廃止されている。ここ道東では、キャンピングカーをよく見かけるようになったから、季節運航でも構わないのでフェリーを再開できないものかと思ってしまう。それで、大学同期の栗林君は、栗林商会の御曹司だったな。

             
厚岸に向かう国道44号線上を走ると、この看板が良く目についた。お見方が分からず、”こしばしょう”と勘手に呼んでいたが、正確には”こもろばしょう”と言うのだった。
帰宅してググってみたのだが、業務スーパーの創業者が、馬による耕作放棄地の再生を図って、始めた事業らしい。並行的に、バイオマス発電所を白糠町で始めていて、これ事業の両輪が創業者の第二の事業挑戦ということだ。つまり、二つの事業で食料やエネルギーの自給率アップと収益の両立に取り組むのである。
この牧場では、「北海道和種(どさんこ)」が放牧されていて、冬場は飼料も与えるものの、食べるのは主に雑草なので、低コストで食肉用の馬を育成できるという。帯広ばんえい競馬の馬も、リタイアしたらここに来るのだろうかと思ってしまった。



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2026年10月26日月曜日

市役所も市議会の面々も盆踊りに参加して、イベントを盛り上げるという港町のにぎわい ー くしろ市民北海盆踊り(北海道道東)

           
8月19日、ここ釧路の地では、北海盆踊りが開催された。横浜の自宅でも、町内会主催の盆踊りが開かれていたが、コロナ以降は中止されたままだ。北海道特有の”子供盆踊り”の歌は流れなかったのだが、十分に満足だ。

        
子の盆踊り大会では、仮想大会も同時に開かれていて、工夫を凝らした仮想が、大勢、集結していた。この男性の仮想は、丹頂鶴を模したものだが、ユニークなのだ。

         
この盆踊りの大会会場は、釧路市中央図書館がすぐそばだ。盆踊り大会が開かれるまで、この図書館で雑誌など読んで、時間をつぶす。ここで、イコン画家、山下りんを描いた小説、”白光”を借りることができた。ここを去るまでに読了しないといけないな。ここの自治体の図書館なら、どこでも返却できるのがありがたいのである。

              
この中央図書館には、釧路文学館が併設されている。釧路にかかわる文学作家と言えば、かつては原田康子だったのだが、現在は直木賞作家、桜木紫乃である。資料の陳列は、彼女が筆頭になって紹介されていたのだが、作品の基調はエロっぽくて、上さんは読むのをためらっていた。作品、”ホテルローヤル”は、その受賞作なのだが、北辺の地で生き様をさらす男女の関係を描いているとはいえ、描写が悲しすぎてしまう気がするのである。

         
不便な仮住まいの家からは、この盆踊り会場へバスに乗ってわざわざ出かけてきたのだ。どうも、このイベントのために駐車場が提供されていなかった。なので、帰りのバスを逃すと、一万円も掛けてタクシーで戻らなければならなくなる。

それで、急いでバス停へ戻る最中、ベトナムの国旗を掲げたグループがいて、釧路コールマインへ技術研修に来日しているベトナム人の一行だろうと察しが付いた。まあ、このイベントへの参加が楽しい思い出になってくれれば、うれしい限りと思ったものである。



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2026年10月24日土曜日

北海道遺産に登録された格子状防風林の眺望で有名な、ぐるり330度の開陽台以外にも見所はあるのだ ー 中標津町(北海道道東)

                                         
中標津町での昼飯は、上さんがネットで探し出して来た”佐藤さんちのぎょうざ”だ。掛け値なしにうまい、日本最東端のグルメ餃子だろう。釧路のイオンでも、冷凍で購入できるというのだが、中標津まで出かけて食べることに、価値があるだろう。

                                               
中標津にある、この業務スーパーも日本最東端なのである。ここで、マルサンの豆乳を買ったのだが、釧路に戻ってスーパーに行く気力など、運転疲れで毛頭ない分けである。もちろん、釧路にもこのチェーン店があって、イオンモールの近くに位置しており、消費者の流れを誘っているのかもしれない。この後、道路を挟んで向かいの家具屋さんに行ったのだが、品ぞろえもあって近隣の分散する牧場主などが、買いに来るのだろう。つまり、この町は、地域の消費や流通の拠点なのだろう。

                                                  
今日の中標津行では、もう一つの美術館を訪問する。それは、”荒川版画美術館”だ。サイロの先端部を切断して、それを二つ並べて、内部を円形の展示室にしたユニークさが特徴なのだ。牧場主の厚意で無料公開なのだが、レストランやキャンプ場、一棟貸しの宿泊施設も揃っていて、観光ビジネスに挑戦している感じだ。

                                               
出展作品の版画家、富田美穂さんは、乳牛のウシさんをモチーフとしていて、小清水町に在住だ。何かの記事で紹介されていたので、知っていたのだが、再会できてうれしい。実は、かなり昔の事だが、今は無き神奈川の大野山育成牧場へ出かけて、放牧地を見学したことがある。そこの事務所では、女子美の大学生が、牛の絵画作品を展示していた。名前を失念したのだが、ググると二名が検索されて来て、そのどちらかとは思うのだ。




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2026年10月22日木曜日

ロマノフ王朝の支援を受けたロシア正教会だから、日本への布教が広まったのであり、この北辺の開拓地まで行き着いたのだ ー 正ハリストス協会(北海道道東)

                                                 
釧路で、今夏の仮住まいは、明治期のイコン女性画家だった”山下りん”の作品を鑑賞することだった。場所は、中標津町上武佐にある、この協会なのだ。十年前、訪ねたら扉は閉められており、事前の申し込みが必要なのを後になって知った。今回は、捲土重来なのである。それで、釧路のハリストス教会へ見学の電話依頼をしたら、管理担当者の連絡先を聞いて、やっと見学を受け入れてもらった。

                                                     
私が、山下りんを知ったのは、若桑みどり著”女性画家列伝”だった。その後、教育テレビの日曜美術館でも紹介されたし、山田五郎氏のユーチューブ動画”【日本初のイコン画家】なぜキリストの絵に漢字?【山下りん】”でも紹介された。明治期に単身でロシアにわたって、イコン画を修行したのである。

                                         
実際の山下りんが描いた祭壇画は、ギリシャ正教のイコン画における描画の制約があったとはいえ、描写は素晴らしい。エルミタージュ美術館で、模写をしたというが、卓抜なデッサンの努力の跡がしのばれる。

祭壇中央のイコン画では、中央左右の二枚が山下りんの真筆だと言われている。並んでいる他の絵よりも、はるかに出来が素晴らしいと思う。秋田県大館市にある北鹿ハリストス正教会曲田福音聖堂に掲出されている作画のイコンも素晴らしいが、ネットで検索された画像を見るよりも、実際のイコンは臨場感があり、感銘を受けた。

                                                       
中標津町の上武佐地区には歴史的建造物として「旧土田旅館(北村家住宅主屋)」が残されていた。見学の趣旨でお断りしようとして、玄関から声をかけたが応答はない。人が住んでいる気配がしなかった。北海道の駅逓制度は、開拓当初、鉄道網が未発達の地域で、旅人の宿泊や、運送、郵便の役割を担った施設であり、宿場だったということだ。



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