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マツバウンラン |
近所を散策していますと、見たことのない野草を、見かけることがあります。
今回の植物は、以前、似たような花は見かけたのですが、生態が少し違うな。
最初に見かけたのは、お向かいの地区センターの石垣に生える、毎年咲く花。
この地区センターは、交差点から坂を上りますが、高さは数メーターあるの。
このため、歩道の脇にあるのり面を石垣で固めて崩れないようにしています。
それで、この石の合わせ面の隙間から、下がって生えている植物なのでした。
これを調べて見ると、”ツタバウンラン”というのだそうで、帰化植物なのだ。
ロックガーデンなど園芸植物で、大正初年に渡来してヨーロッパ原産ですな。
ウイキでは石垣の隙間などに生えることが多いとあるので、まさにそうだな。
この花は、毎年、決まった場所から花を咲かせるので、宿根草なのでしょう。
一方、似たような花でしたが、こちらは直立した植物で、花がそっくりです。
ただ、花が藤色一色で、群れて咲く小さなマツバウンランより寂しげに咲く。
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こちらがツタバウンラン |
ウイキで調べて見ましたが、こちらはマツバウンランと言って同じ帰化植物。
ただ、メリケンからの植物で、発見された年が真珠湾攻撃の都市で昭和16年。
たまたま時期が一緒だけだっただけですが、どちらも同じオオバコ科の分類だ。
ただ、iPhone のカメラ機能はさすがで、小さくて厄介な撮影もバッチリです。
でも、花が群れて咲かないので、野草の花が好きな人以外は、見向きもしない。
そんな少しわびしい野草ですが、小さな花の形を見ていると、風情があるなあ。
というわけで、本来のウンランの花は、砂地の原生花園でよく見られて美しい。
自分は、北海道のワッカ原生花園で見かけのですが、こちらは黄白色の花が群れて咲く景色は綺麗だったので、それに比べれば、ツタバも、マツバもウンランとしては、地味でやや控えめですが、それでも花の面白い形状だけは同じなので、つい観察してしまった自分なのでした。