釧路湿原美術館、佐々木栄松の収蔵品が素晴らしい。本来は釣り師であり、画壇からは距離を置いていたという。かの”オーパ”で知られる作家、開高健の釣りの手ほどきをして、イトウを釣らせたのが、この栄松で、その交流の証となる手紙が展示されていた。つまり、イトウ釣りの第一人者としても著名だった分けで、このため、漫画「釣りキチ三平」の鳴鶴先生のモデルにとなったらしい。
この美術館の館長さんは、女性なのだが、閉館して売りに出されていた美術館を買い取ったという。以前の名称は、北緯43度美術館で、名前の通り北緯43度に位置する世界各国の様々な美術作品を展示していたようだ。
一方、佐々木栄松という画家の作品は、JR釧路ステーションギャラリーに併設されていた美術館で展示されていたが、その閉鎖に伴い、展示する施設を失ってしまう。画家自身は、その後、享年98歳で大往生してしまうのだが、作品の行方を心配する有志が集まって、美術館建設の機運も高まっていく。時期を同じくして閉鎖で売りに出されていた、この施設を買い取る運びとなって、居抜きという美術館の出発点になったものである。
個人的には、NHK教育テレビの日曜美術館で紹介してもらえないものかと思う。紹介に値する器量の絵画を残した画家だと思うのである。
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