朝ドラ、”なつぞら”は、北海道の大自然と開拓地、十勝を舞台にした番組です。
主人公は、戦争で両親を失い、父の戦友に引き取られた戦災孤児の少女のお話。
女優の広瀬すずが、戦災孤児の少女・奥原なつ役を演じて、平均視聴率が21%。
最初から最後まで、安定した高視聴率で、十勝の人々もこぞって見ていました。
当然、舞台は開拓地で使われたドラマセットが、道の駅に移設されていました。
撮影場所だった音更町にある道の駅ですが、忠実にセットが再現されています。
劇中の家族、柴田家の牛舎や菓子店などが敷地内に整備されていて、懐かしい。
このドラマを見ていた人ならそう思いますが、実際のモデルが存在しています。
例えば、主人公の幼馴染、雪次郎の実家の菓子屋「雪月」は、実在する”柳月”。
彼の考案した菓子「おバタ餡サンド」は、柳月の「あんバタサン」の真似です。
地元では、先行して全国的に有名になった”六花亭”と肩を並べる、二大菓子舗。
それで、この道の駅のお隣に、見学のできる”柳月”の工場が併設されています。
”柳月スイートピア・ガーデン”と言いまして、その場で買って食べられるのだ。
農業王国の十勝だから、原材料も地元の牛乳、てん菜糖、小麦粉がメインです。
まあ、十勝は正にお菓子の里であり、ドラマの世界観を体験しながら楽しめる。
一方、このドラマに画家を目指す若き開拓農家も登場しますが、実在した人だ。
32歳で夭折した画家、神田日勝がそうで、劇中では山田天陽になっております。
そして、この画家の郷里、十勝の鹿追町には”神田日勝記念美術館”があるのだ。
人口三千人に満たない自治体ですが、他に”福原記念美術館”も開館しています。
ここは、道東でスーパーを展開する”フクハラ”の創業者によるコレクションだ。
この町出身ですが、神田日勝にも絵を注文しており、その作品を鑑賞できたの。
特定の画家にもこだわったコレクションがあり、よい作品が多いと思いました。
というわけで、十勝は芸術を育んだ、お菓子の里なのが理解できた旅行でした。
それで、他のブランド”六花亭”も、芸術作品を集めたに術感がありますので、美術鑑賞とお菓子巡りを目的に十勝を旅行するだけでも、趣味人にはとても良い土地柄なのだと思うのでした。



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