2026年7月18日土曜日

親子でピアノ協奏曲を作曲していますが、フランス印象主義音楽の影響を受けた父よりも、独自の和声とアジアの民謡・旋法を融合させたユニークさ ー アレクサンドル・チェレプニン(音楽・芸術)

ピアノ協奏曲1番、試聴はこちらから
          
チェレプニンというロシア人の作曲家は、忘れ去られていたのかもしれません。
現在でも、音楽史の中では、二十世紀の作曲家と紹介される程度に過ぎません。

交響曲からオペラ・バレイまで多方面に作曲した彼ですが、聞いたこともない。
実は、不思議な東洋風のチェレプニン音階で作曲していたのが、正体なのだな。

まあ、ユーチューブ番組でググったら、その構造が簡単に紹介されていました。
聞いてみると、ジプシー音楽のようでもあって、中東風の音律にも聞こえます。

ウイキでは、”自ら課している技法の定石”から脱却しようとしたと言うのです。
何のことが分からないので、またもやググりましたが、洋楽のマンネリらしい。

このため、ヨーロッパ中心の伝統的な音楽語法を、打ち壊そうと考えたのです。
つまり、西欧の行き詰った既存の枠組みやルールが、音楽界でも浮上しました。

この結果、新しい音を求めて、音楽的視野をユーラシアの民俗音楽へと広げる。
その成果がチェレプニン音階だったのですが、この興味は日本にも向きました。

それで、日本へ訪問しているのですが、そこで多くの作曲家と触れ合いました。
実際に、江文也や早坂文雄、伊福部昭らを指導して、チェレプニン賞まで設立。

作品は、”チェレプニン・コレクション”として、欧米で出版していたほどです。
それに、自らピアノで演奏したほどだから、気合の入れ方が違うということだ。

ただ、それで日本の作曲家が、欧米のクラシック界で紹介されたのは僥倖です。
まあ、こういった彼の活躍で、日本の作曲家が欧米で認識されるようになった。

映画ゴジラの音楽を担当した伊福部昭など、このチェレプニン賞一等を受賞だ。
日本の音楽界と関係の深い活動でしたが、彼の作品自体を耳にする機会がない。

それぐらい、クラシック界では取り上げられることもなかったということかな。
それでも、最近は徐々に録音がリリースされて、ピアノ協奏曲1番もそうです。

この1番は、まだ若いころの作品で、チェレプニン音階は全く使われていない。
ですが、その後の音楽活動を占うような、中東風の曲想が耳には新しいほどだ。

というわけで、ユーチューブでも、かなり作品が紹介されてきている現在です。
未だ聞き出したばかりなので、どんな作風なのかはおいおい鑑賞するとして、今や21世紀なのだから20世紀の作品を現代音楽と思わずに、聞き込んでやるぞと思った自分なのでした。



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