作業服の貸与より、頑固にサリー服が一番 |
インドで女性服と言えば、 民族衣装のサリーやクルティが世界的に有名です。
このサリーですが、足元から肩までを一枚の布で覆うもので、 生地が長い。
数メーター以上になりますが、暑い国なので、 部分的に肌が露出します。
チョリと呼ばれる、つんつるてんのブラウスを着て、 セクシーなへそ出しでした。
一方、後者のクルティは、 ワンピースとズボンを着合わせた民族衣装です。
昔、学校の授業で習ったのですが、シーク教徒の女性は、 サリーを着ません。
ただ、教徒が集中して住んでいるパンジャブ州では、 パンジャビーと言います。
こうして、インドでは街行く女性の7~8割が、 こうした衣装を着こなすのです。
おしゃれな感じがしますが、そのせいか、 地味な工場服は興味を示しません。
会社の貸与だからと言っても、 袖を通す女性は今まで増えませんでした。
会社の貸与だからと言っても、
冒頭は、三年前に訪問したプネのパッキン工場ですが、 サリー服なのです。
カラフルだし、殺風景な工場が一瞬華やぎますが、 安全面はほぼ無視です。
あのヒラヒラした被服の生地が、 間違って機械にからまったらなんとしましょうか。
機械に巻き込まれて大怪我をするかもしれず、 危険予知など皆無です。
まあ、これがインドの製造業だといえば、そうかもしれませんが、 驚きました。
それでも、メイン工場は、 インドスズキへ自動車パッキンを納めているそうです。
恐ろしや、スズキマルチといった感じもしますが、 これがインド水準でありました。
一日、数百円の日給でしょうか
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一方、サリー服姿のお母さんが、胡坐すわりで、
会社の二代目社長が、武器の重火器部品を納めていると話してくれました。
見ていると、 飛行を安定させる翼が付いた砲弾の胴部のように思えます。
棒ヤスリで手荒にバリをこそぎ落としますが、 精度もへったくれもありません。
うーん、すごい現場を見ちゃったと思いつつ、 これが鍛造工場の実態でした。
まあ、三年前の女性従業員の勤務実態だったといえば、 そうかもしれません。
ただ、今回、工場を訪問して、 ちらほらと工場服姿のの女性を見かけました。
確かに民族衣装は着たままなのですが、 上着だけは羽織っているのですよ。
やっぱり、一張羅の服が、 油などで汚れるのがイヤなんじゃないかと思いました。
他方、アクセサリーの耳飾、腕輪は外すことも無く、 労働に従事しております。
ワッシャの選別産業、こちらも胡坐すわり |
経営側も、そこら辺は余り気にしていないようですが、
でも、どの工場でも、ISO9001のサートは、 当たり前に掲げられておりました。
聞けば、海外の取引もそれなりにあるようで、 一定レベルは守っているのか。
日本型品質管理まで押し付ける気は、毛頭ないものの、 どうもしっくりしない。
それでも、現地の産業技術のキャッチアップは、 弾みがついているのも事実。
これは、インド人のたくましさで、和魂洋才ならぬ、 印魂洋才としておきましょう。
これは、インド人のたくましさで、和魂洋才ならぬ、
まあ、郷に入りては郷に従えで、目くじらを立てずに、 取引先を探すだけです。
というわけで、 作業服に着替えて工場で働く女性も、少しずつと増えています。
というわけで、
一方、日経新聞の報道記事でも、
ところが、自分の見聞だと、
まあ、これは、
何れにせよ、底辺の下請工場からも、
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