2016年3月1日火曜日

山麓ゲレンデはありきたりだけど、ロープウェーで上がれば山岳スキーの醍醐味 - 北志賀竜王スキーパーク(長野県)

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そのシーズン、世界初166人乗りのロープウェイが山頂部まで引かれました。
乗っている時もそうですが、晴れた日には、竜王山から下界の眺めが絶景です。

乗客がみんな「すごい!」と声を上げるほどで、景色のよさに魅せられていました。
面白いのは、乗り場がメインゲレンデの中心部にあって、駐車場からすぐじゃない。

ゲレンデに入ってから、リフトを二本乗り継いでいかないと登場できず、不便です。
現在は、動く歩道で移動して、リフト乗り場に接続しますので、便利でしょうか。

しかも、スキーバスツアーに良く組まれているらしく、スキー客が多く混雑がひどい。
駐車場で大型バスもかなり見かけたし、誘導で停めるまで時間がかかりました。

周辺には宿泊施設も充実して、宿泊パックなど大々的に呼び込んでいるのでしょう。
当時はまだスキーブームの最中で、自分にはそのにぎわいが迷惑千万でした。

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こうなると、早くリフトで上がれるだけ上がって、込み合って来るまで滑りを楽しもう。
ロープウェーもあることだし、山頂エリアは雪も豊富で、雪質に期待できそうです。

こうして、リフトを乗り継いで山麓駅に到着しましたが、既に乗客も並んでおります。
結局、一本分の二十分間、待たされる羽目になってロープウェーも満員でした。

まあ、上がってしまうと標高が二千メーター級で、志賀高原並みの雪質でした。
ここから、クワッド一本を乗り継げば、竜王山の頂上直下まで出られます。

この先から、なだらかな鞍部が見渡せますが、山スキーのツアーもできるようです。
実際に、焼額山スキー場まで踏破した写真つきの記事が、ネットで見つかりました。
もし、天候が良くて道標もしっかりなら、コース的にはさほど難しくなさそうです。
今は、携帯にもタブレットにもGPSがついていますから、迷うこともないでしょう。

平成4年3月20日滑走

これが難しいコースでは、スキーヤーが降りれなくて、途中が混雑してしまいます。
滑走の難しすぎる地形は、間引き運転のできるロープウェーが無難かもしれません。

このため、世界最大級の乗員数の施設を導入して、話題を集めることにしたのか。
その後、ふもとのゲレンデを滑るしかなかったのですが、滅茶苦茶混んでいました。

ところで、お隣の小丸山ゲレンデは、スキー修学旅行の生徒をかき集めていました。
スキー場とホテルの運営会社が同じですから、相乗効果を狙って一石二鳥です。

こちらは、運営会社がツアー会社と組んで宿泊をパックにして、客をかき込みます。
当時のゲレンデマップでも、ギャルたちの人気を呼んでいるゲレンデとありました。

でも、リフト一本を乗るのに一時間くらい待たされる活況さは、自分にはご免です。
ここは、ギャルたちのゲレンデデビューのお披露目場なんだと、悟ってしまいました。

というわけで、このスキー場もご他聞にもれず、平成17年に経営に行き詰りました。
この年は有名ゲレンデの曲り角で、斑尾高原は倒産、奥志賀高原は経営譲渡です。

こちらは、民事再生を経て復活したのですが、負債額は最高で92億円に達しました。
ロープウェーなど過大な設備投資が、仇になったのは否めないと思うのですよ。

確かに、地域総合整備財団から70億円規模の融資を引っ張り出して再開発したのはお見事でしょうが、バブル崩壊を受けてスキーブームも下火になりそうな頃合でしたから、他に経営上のアイデアを見出せなかったものかと、調べながらつくづく感じるのでした。


おまけ:
リフト券(裏面)
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