2025年7月15日火曜日

花を咲かせるのも気まぐれで、それ以上に種子もできないので、自然の繁殖地が狭められてしまうのだろう ー ウマノスズクサ開花(植物観察)

    
 二年連続で、ウマノスズクサが花穂を付けましたが、昨年に比べて状態も良い。
去年は、挿し芽をした株から二年目で、丈夫に育つかどうかだけが心配でした。

なのに、一つの株がけなげにも咲いたのですが、花穂自体が貧弱ですぐ萎れる。
満足のいく写真も撮れませんでしたが、株の茎も細目で伸びるだけが精一杯だ。

こうして、二年目は初冬に枯れるまで無事に成長を続けたので、先ずは安泰ね。
三年目になって芽を出すのは確実と思いましたが、春先からぐんぐん伸びます。

一方、今年は鉢を日当たりの良い場所へ、マンションの事情で移していました。
バルコニーより日当たりが良くなったせいか、どの株も成長が著しい感じです。

まあ、つる性植物だけに、鉢置き棚の支柱に巻き付いてぐんぐんと伸びました。
支柱の高さも三メーター近くはありますが、それを超えて天に向かって伸びる。

それを見ると、勢いの良さが今年の花穂に生き写しになっていることだろうな。
ただ、花は付けますが種子をつけるのは難しいようで、昨年は落ちてしまった。

        
いつの間にか無くなって、問題は、受粉のために昆虫を引き寄せる手段だろう。
食虫植物のウツボカズラと似ていて、虫を引き寄せるのに腐臭を発しています。

ただ、匂いが弱めで、受粉のために虫を花の奥へ誘い込めないような印象です。
よしんば、誘い込まれた虫は、後戻りできずに花の根元にある丸い球まで進む。

閉じ込められた虫はぐるぐる這い回りながら、雄しべの花粉を体にまといます。
雌しべもありますが、虫が這い回ることで、花粉が雌しべと受粉する仕組みね。

ただ、ありふれた花の、虫が飛来して受粉させるのと違ってやけに面倒くさい。
ここまで、受粉のシステムまで進化したのは、何のためなのかと思ってしまう。

まあ、”ざんねんな生き物辞典”という本があるなら、こちらは残念な植物です。
というわけで、種子ができないなら、地下茎を伸ばしてサバイバルする戦術だ。

自然に繁殖する場所で観察していると、地下茎が長く伸びて、その途中から地上へ芽を出して茎が伸びているようにも見えるのですが、種子ができないのなら広範囲に分布も広がらないので、地下茎が枯れたら一巻の終わりかもしれず残念と、考えるのでした。



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