2016年2月9日火曜日

北信五岳のしんがり、斑尾は、ゲレンデのドッキングで楽しさ倍増 - タングラムスキーサーカス・斑尾高原スキー場(長野県)

北信五岳地図雁田山展望園地のパネル

斑尾山は、昔から北信五岳の一つとして長野盆地から望められる独立峰です。
他の峰々は、妙高、黒姫 、戸隠、飯縄ですが、斑尾は標高では少し見劣りします。

それでも、中野市周辺から眺めたら、他とまるで同じような高さで見えるらしい。
いちばん北の妙高山は、二千五百メーター近くで、この峰は千四百足らずです。

距離的には一番手前にありますが、同じくどっしりした山容を見せて秀峰です。
地元では、各々の山名の頭一字をとって、右から「まみくとい」と憶えて来ました。

愛称ですが、左から「いとくみま」で読ばないのは、それなりの理由があります。
昔は、文字を縦書きで右から左へ書き進んだので、物も右から見たのです。

文字を読む感覚としては、横書きが当たり前の現在、左から見てしまいそうです。
他にも、向かって右側が上座で、上座(右)から下座(左)へ見た説もあります。

何れにせよ、スキー野郎には難しい話ですが、名峰だったのに違いありません。
さて、この斑尾ですが、スキー場開発としては、この五岳の中で最後発でした。

北信五岳スキー場開業年表

もし、長野で雪をたたえた山があれば、スポーツとしてスキーを思いつくはずです。
続けて、この山にスキー場を作れないものかと、誰かしら考えるはずでしょう。

一方、妙高山は新潟県にあり、スキー発祥の地である高田も近い場所です。
赤倉温泉も強い後ろ盾になったことで、日本のスキー場のさきがけになりました。

この後、ウインタースポーツの大衆化もあり、第一次スキーブームがやって来ます。
他の山でもゲレンデが切り開かれていくのですが、斑尾はしばし取り残されました。

そして、何とか第二次スキーブームに間合わせたのが、斑尾高原になる分けです。
まあ、国立公園の山々に比べれば、県立自然公園では魅力が乏しいかもしれない。

それでも、スキー場の誘致による成功で、斑尾の名前は全国区になりました。
面白いのは、管理センターが長野県にあるのに、ゲレンデは新潟県になります。

郵便物は、飯山市の郵便番号を使えば届くのだそうですが、県境がややこしい。
一方、山すその北西側に位置するタングラムは、長野県に戻ってしまうのです。

しかも、タングラムへ入るには、新潟県の妙高市から県道で入るのが適当です。
そして、二つのゲレンデを滑って往来すれば、自動的に両県をまたぐのでした。

というわけで、地理マニア必見かもしれない両ゲレンデなのですが、昔はどちらのスキー場も滅茶苦茶混雑していて、リフト待ち一時間が当たり前だった頃に比べれれば、最近は空いていて滑る楽しさも倍増ですから、ぜひ再訪されることをお勧めしたくなるのでした。


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