2016年6月23日木曜日

活火山の三原山だからジオパークなんだろうけど、レッサーパンダも可愛いのだ - 三原山ハイキング(伊豆大島)

ホオジロ、さえずりがきれいな声

上さんの調子が思わしくないって言うのに、無理やり連れてきてしまいました。
しかも、キャンプの宿泊ですから、神経質な人には、眠りが浅くなるものです。

旅行で気分が晴れるかと思ったら、体に無理が利かないとか言い出します。
なので、三原山のトレッキングを思い切り縮小して、観光も兼ねてしまいました。

後は、上さんがテントの中で調べていた大島バスの時刻表が参考になります。
歩き回るつもりですが、要所はバスで巡るようなプランで行くことになりました。

先ず、キャンプ場から元町港まで戻って、そこから三原山を目指すとしますか。
朝八時過ぎのバスでしたが、地元の女子高生が、二人既に乗っていました。

波浮の方から乗ったのだろうかと思いつつ、近所は海洋国際高校もあります。
そこじゃないとしたら、人口が集中する西北部に高校が、あるのかもしれない。

そんなよしなしごとを上さんとしゃべっていると、あっという間に終点の元町です。
それで、バス料金を払う際、運転手さんから三原山に行くのかと聞かれました。

まあ、登山用のデイバッグを背負ってましたから、そうじゃないかと思ったのか。
しかも、自分は古めかしくて、ごつい皮製の登山靴だったので、目立ちます。

その上、今日は船で帰るのかと聞かれまして、また泊るんでと返答します。
その時、トウシキのキャンプ場も話したのですが、一日パスを勧められました。



しっかり、電卓で波浮~元町~三原山のバス料金を計算して見せてくれます。
三千円以上になるのが、二千円のパスは格安というわけで、速攻で決めました。

それで、最初の料金もOKになり、お得な気持ちになってしまう自分達が可愛い。
後は、二十分後の三原山山頂行きのバス乗って、山頂口まで走りあがりました。

途中、バスは折り返しで観光名所を回りつつ、終点まではあっという間です。
ここからはトレッキングなんですが、三原山は活火山とは言え、今は休止中。

噴煙を上げるわけでもなく、噴火口は土砂で埋まってしまって、静かなものです。
一方、溶岩の噴出が数十年の間に繰り返されたので、背丈のある樹木がない。

荒涼とした黒っぽい岩だらけのまばらな草原に、あっても背の低い潅木だけ。
それでも、地元でアビと呼ばれる木苺の花とオレンジの実がなっていて、美しい。

火山の活動がいかに激しくとも、植物の生命力は、たくましいと感じざるを得ない。
途中、さえずりの美しい野鳥を見かけましたが、さぞ、ついばんでいることでしょう。

木苺の実
山頂口から火口を目指します
荒れ果てた平原の感じ

こうして、火口を巡る一周コースをほぼ回り、続けて月の裏沙漠コースへ入ります。
このコースから、三原山温泉のバス停へ抜けまして、所要は二時間半でした。

まあ、火口も沙漠も満喫できるコースとしては、コンパクトながら充実したものです。
しかも、次の大島公園に向かうバスが正午過ぎに来るので、接続が非常によい。

こうして、汗だくになりましたが、多少足に自信のある人なら、歩けると思いました。
ここから次の目的地は大島公園ですが、ここに無料の動物園があるのですよ。

しかも、人気のレッサーパンダをただで見られるので、行かずにはいられません。
乗った路線バスも、あじさいレインボーラインと名づけられた道を走り抜けます。

六月ですから時期だけに、青、ピンクの花も美しいあじさいが咲き誇っていました。
いやー、フリーパスだけあって、バス料金など気にせずに、どんどん、乗れますわ。

レッサーパンダ、三匹いましたよ

というわけで、ゆったりくつろげる動物園を楽しんでから、キャンプ場に戻りました。
つまり、ここ伊豆大島は、一泊の観光旅行で済ませてしまうには、もったいないくらい、見て回れる場所も盛りだくさんですので、ぜひ、このブログを読んだら、旅行プランを練っていただきたいと、観光大使気分で申し上げる次第なのでした。


おまけ:
カピバラでなごんだぜ
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