32番札所「吉祥院」(札幌市北区) |
北海道に生まれた自分には、 木造寺院をかの地で見るのは珍しいことでした。
冬の季節が長く続き、 ところによっては一年の半分が雪に閉ざされてしまいます。
木造の家屋は、厳しい北海道の冬を過ごすには、 凍てつくすきま風も入りやすい。
縁側を雨戸で締め切っても、寒さが忍び込んで、 障子で仕切られた部屋も冷蔵庫。
毎日、毎日、雪が降り続く厳冬期ともなれば、 雨戸を開けることなどできません。
寺院建築ですと、本堂に廊下があって当たり前ですが、 雪が吹きすさんでしまう。
しかも、北国の冬はお日様も低くて、晴れの日も少ないので、 室内は暗くなります。
本堂の中は、障子明かりだけですと、薄暗く、 寒さをいっそう感じるものですよ。
がらんとしていて、ことさら寒さも募りますので、 寺院建築は不利だと思うのです。
このためか、仮に木造建築のお寺があったりしても、 内地の雰囲気とは違います。
本堂に無理して廊下をこさえたとしても、 障子窓はガラス張りで防寒していました。
冬になれば、ガラス窓の外を透明なビニールで覆って、 寒さ除けとしたりもします。
ストーブが本堂の中にでんと置かれ、 内地の寺院とは様相が全く違うのでした。
つまり、建物自体が、 防寒対策には抜かりのないような工夫が見られるのでした。
冬の季節が長く続き、
木造の家屋は、厳しい北海道の冬を過ごすには、
縁側を雨戸で締め切っても、寒さが忍び込んで、
毎日、毎日、雪が降り続く厳冬期ともなれば、
寺院建築ですと、本堂に廊下があって当たり前ですが、
しかも、北国の冬はお日様も低くて、晴れの日も少ないので、
本堂の中は、障子明かりだけですと、薄暗く、
がらんとしていて、ことさら寒さも募りますので、
このためか、仮に木造建築のお寺があったりしても、
本堂に無理して廊下をこさえたとしても、
冬になれば、ガラス窓の外を透明なビニールで覆って、
ストーブが本堂の中にでんと置かれ、
つまり、建物自体が、
瑞祥山極楽寺(東神楽町) お寺カフェだって |
だからと言うわけでもないのですが、
それで悟ったことは、内地の蒸し暑い季節を乗り越える、
夏時分、本堂の障子と言う障子を開け放てば、
他方、梅雨時分には湿気も家にこもりがちですから、
日中は障子を開けて外気を取り入れ、
北海道には梅雨なんか存在しませんから、
こうして、暑さや湿気を時期を乗り越える建築様式になったのは、
一方、瓦を葺いた屋根は、雪の多い地方だと、
瓦屋根は、重量もがあり重たいのですが、
まるでゾウさんが乗ったようで、雪下ろしをしないと、
こうして、北国の雪下ろしは、
一方、真冬になると、屋根に積もった雪は、
これがために雨漏りしやすいのですが、
ですので、東北などで瓦屋根の建築物は、
一般民衆は、一生茅葺屋根の家に住んだ時代だし、
それでも、青森県や北海道の函館周辺でも、
まあ、北海道は開基百五十年ですから、寒冷な後発地ゆえに、
モルタル作りだったり、
というわけで、本当は瑠璃光寺五重塔の記事でも書こうかと思い、
ところが、北海道のお寺の話や建築様式に終始して、
それだけ、
おまけ:
鎌倉五大堂 明王院 ハイキングで自宅から歩いた |
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