2017年10月30日月曜日

来年のことを言えば鬼が笑いそうだけど、来年の暑い夏を乗り切るには、今から準備するしかないのさ - 色々なつる草の仲間(栄区・横浜市)

イメージ画像だよ~ん

そう言えば、夏の強烈な日ざしの時、木陰に入れば涼しく感じられるものです。
普通の日陰よりも、ちょっぴりでも涼しく感じられるのか、どうしてなのでしょうか。

単純に、影ができるから夏の強い日差しを和らげると考えるのは、当り前すぎ。
でも、これには理由があって、植物の葉から水分が蒸散されるのが、理由です。

つまり、これは水が蒸発すると、周りの空気の熱を奪う原理で、これは気化熱。
要するに、人に代わって、打ち水をしてくれるという温度調節かもしれませんな。

それで、この原理を使って、窓の外に張ったネットなどに植物を這わせるとします。
つる草のような植物がいいのですが、花も咲いてほしければ、夏の朝顔が代表。

加えて、野菜も収穫したいのなら、最近はゴーヤやきゅうりを育てる人もいます。
まあ、夏の日差しを遮る道具は、昔はヨシズだったのですが廃れてしまいました。

代わりに、エアコン、扇風機等の電化製品が暑さをしのぐ道具になっていますね。
ただ、電気代は食うし、エアコンの排熱で、戸外はヒートアイランドの暑熱地獄。

ならば、いっそ生き物である植物のお力を借りて、緑のカーテンをつくってしまおう。
どれぐらい温度が下がるのかというと、気温にして二三度は下がりそうなのですわ。

植物を通り抜ける風がさわやかになり、室内を快適にしてくれるのはありがたい。
しかも、新鮮な野菜まで収穫できてしまうという一挙両得だから、経済的です。

こうして、植物で窓や壁を覆った方法を、緑のカーテンと呼ぶようになりました。
まあ、自然の力を利用した、夏場の省エネルギー対策といってもいいでしょう。

それで、どんな植物の種類がいいのか、自分なりに、この夏を調査してみました。
つる草で繁殖しやすく、しかも花が咲いたり、作物が収穫できるのがありがたい。

その結果、いくつか候補を挙げながら、同時に採種した種子まで紹介しますね。
来年の夏に向け、今から準備しておかないと、快適な夏が乗り越えられません。

園芸用アサガオ

アサガオの仲間は、野生化したのを含めたら広範囲なので代表種を挙げました。
近所で確認できた種類は次の通りで、葉の形・花の大きさで区別が出来ます。

 ① マルバアメリカアサガオ (青)
 ② アメリカアサガオ (青)
 ③ イモノホシネアサガオ (ピンク)
 ④ マメアサガオ (白)
 ⑤ ヒルガオ (ピンク)

次に、ヤマノイモ科に属するつる草は、以外に市街地で地味に見かけられます。
雌花と雄花があり、花と思えない花が咲きますが、雌花だけが種子をつけます。

その代わり、ナガイモ・ヤマノイモは食用のムカゴを付けますが、これが種芋です。
年が明けて春先に地表にこれらをまくと発芽するのですが、土壌が決め手かな。

アルカリ性の土地を好むらしく、石灰をまいたり卵の殻でもすきこんでみて下さい。
発芽しないと書いてある人もいますが、それは低温処理も必要だからでしょう。

つまり、種子は、冬場の低温による休眠を過ぎないと発芽しない生理なのです。
ムカゴだって種子の一つでしょうし、冬場、日に当てずに戸外で保管してみては。

ナガイモ(ムカゴ)←食べられます
ヤマノイモ(左)・オニドコロ(右)→葉が違う
ヘクソカズラ

それで、最後のヘクソカズラは思いのほか愛らしい花が咲くので、素敵と思います。
ただ、ホウジャクという蛾の幼虫が葉を食べるらしく、虫が嫌いな人にはダメかな。

以前の記事でも、花の蜜を吸うために空中でホバリングできると、紹介しました。
まあ、以上のつる草は、非常に繁殖力が旺盛なので、小さな鉢でも育ちますよ。

というわけで、栽培する楽しみもあるし、CO2削減も貢献できるエコな作戦です。
しかしながら、デメリットも無いわけではなく、植物の世話・枯葉の掃除などに手間がかかる、虫が寄ってくる、ベランダだとプランターで通路が狭くなる、効果がでるまで時間がかかる、などがそうですが、環境にやさしく電気代を節約するというエコな思想で、お金を掛けずに野草で上手に済ませようとするケチケチ作戦なので、失敗したとしてもそれほど落胆する必要もなく、あわよくばムカゴ取りもできるのであれば、決行に迷いなしと思うのでありました。


おまけ:
ヤマノイモ(ムカゴ)→ナガイモより黒い
ヤマノイモの種子
オニドコロ種子(形で見分けられる)
ヘクソカズラ種子




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