2023年7月8日土曜日

五十年以上も前に登山したのが八月で、高山植物もあらかた終わっていたのを思い出した - 赤岳・コマクサ平(そのほか)

令和五年六月二十六日撮影
    
咲き始めのコマクサに出会えたので、今回の雪渓登山は、一応の目的達成です。
ただ、本当はあわよくば赤岳まで登頂したかったのですが、上さんが歩行困憊。

足がつったり、歩くスピードも遅くて、その上、上部の急な雪渓は登れないな。
なので、途中のコマクサ平まで到達したことだし、お花畑を楽しむことで満足。

登山道の両脇は、虎ロープが張られていて、厳しい立ち入り禁止になっている。
なので、そこから踏み出さないようにして、コマクサや他の高山植物を物色だ。

見つけたコマクサはまだ咲き初めで、花が開いていないのが多くて残念でした。
この高山植物は、パセリ見たいな葉で地上部が高さが5センチぐらいしかない。

しかも、他の植物の育ちにくい砂礫地に点々と株が生えて、群落には見えない。
多年草ですが、あの厳しい高山帯の冬を越冬できるとは、驚きの生命力ですな。

それを食草とするのがウスバキチョウで、大雪山にしか生息していないのです。
このコマクサ平では、ひらひらと飛翔しているのを見かけることができました。

それよりも、この蝶を撮影しようと、何人ものカメラマンがたむろしています。
飛び回る姿を追いかけて登山道を行ったり来たりしていましたが、難しそうだ。

ミヤマキンバイらしい
    
太陽が出て晴天の間は、動きが活発なので羽を休めて止まることもありません。
韓国から撮影に来たと思しき青年二人は、成果を上げられずに山を下りました。

それで、ウスバキチョウは、卵のままで越冬して翌年に孵化するのだそうです。
ところが、その年は蛹になる分けでも無く、蛹のままでもうひと冬を越します。

つまり、羽ばたける成虫になるまで二年も掛かる昆虫で、環境には弱いだろう。
しかも、食草のコマクサにしても、他の高山植物より環境に弱い植物なのです。

というわけで、他の高山植物では、ミヤマキンバイとメアカンキンバイの区別。
このコマクサ平では、両方が開花しているようで、定点観測に来た研究者の方から、見分け方を教えてもらったのですが、どう見ても同じようにしか見えないので、かわいい黄色い花を観賞するだけで、いいではないかと思ったのでした。



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