2021年11月19日金曜日

二つの関数の組み合わせで、時間を把握しながらブックの使えない時間を判断させてしまおうというアイデア ー Format(Now)(VBA)

インド、ムンバイ中央駅
   
以前の投稿で、メインフレームから出力されたデータの加工を取り上げました。
その時は、自動実行を二段階処理するのに必要なイベントプロシージャでした。

Workbook_OpenとAuto_Openですが、このアプリはひとまず完成しました。
ただ、アプリで特定の時間には、データを読み出りだせない要望が出たんだな。

なぜかというと、メインフレームは、CSVデータを午前と午後に出力します。
その時刻も想定されましたが、その前後は、ファイルを開かせたくありません。

つまり、出力後にデータを加工し、標準のエクセルファイルに再出力する工程。
データもエクセルファイルも上書きされるので、アクセス禁止をしておきたい。

その最中に、不用意なファイル使用で、不具合が起きないようにする工夫です。
なので、その対策を考えるようにとのお達しで、頭をひねることになりました。

簡単なのは、出力されたデータを開いてくるプログラムを使ってもらうことだ。
この中に、条件選択で午前と午後の指定時間に、ブックを開くのを禁止します。

すぐ思いついたのは、ブックを開くと自動実行で、その時間を速攻判断します。
これに余裕を見て、二十分間はブックを開いても閉じてしまう段取りもしたな。

使用したのはFormat関数で、Now関数と組み合わせて現在の時間を出力する。
ただ、出力結果が文字列型 [String] に変換されているので、数値化も必要です。

時間は、文字列の”7”や”11”でも判断できるけど、分はVal関数で数値変換した。
もっとも、時分秒の”hhmmss”という出力しか得られないので抽出も必要です。

これにはMid関数も使ったんだけど、こういった組み合わせでプログラムした。
加えて、時刻で午前と午後を判断するのに、Format(Time, "AM/PM")の活用。

こうして、午前と午後を条件分岐式(Select Case)で分けてから判別します。
次に、参考までにプログラムを挙げますので、興味があれば使ってみて下さい。

Private Sub Workbook_Open()
Select Case Format(Time, "AM/PM")
Case "AM" 
If Left(Format(Now, "hhmmss"), 2) = "7" And Val(Mid(Format(Now, "hhmmss"), 3, 2)) > 50 Then GoTo Skip
If Left(Format(Now, "hhmmss"), 2) = "8" And Val(Mid(Format(Now, "hhmmss"), 3, 2)) < 10 Then GoTo Skip
Case "PM" 
If Left(Format(Now, "hhmmss"), 2) = "12" And Val(Mid(Format(Now, "hhmmss"), 3, 2)) > 50 Then GoTo Skip
If Left(Format(Now, "hhmmss"), 2) = "13" And Val(Mid(Format(Now, "hhmmss"), 3, 2)) < 10 Then GoTo Skip
End Select
GoTo ToPrcdre
Skip:
MsgBox "時間外で閉じます"
Application.Quit  'ブックを閉じる処理
ThisWorkbook.Close SaveChanges:=False
ToPrcdre:
Call ”プロシージャ”
End Sub

注1:7または12時50分~8または13時10分の間は、時間外でブックを閉じる
注2:Format(Now)は、文字列の値になるのに注意、数値の変換はValを使う

というわけで、この設定だけでは飽き足らず、データの再加工も工夫しました。
こうして、結構、大掛かりなプログラムになったのですが、社内の従業員が使用する約束で、このプログラムを使わずに階層の深いフォルダにあるデータを読み取りに行こうとする不心得者はいないだろうという、性善説なのでした。



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2021年11月17日水曜日

著作権という無粋な視点から離れて、ただ楽曲を楽しむ人々の良識だけが無言のルールとして機能すればいいだけなんだよ ー ラフマニノフ(作曲家)

Sergei Rachmaninoff
      
ラジオ深夜便というNHKのラジオ番組は、夜中をずっと放送し続ける番組です。
時間枠で放送される内容は変わりますが、夜が更けると音楽が中心になります。

ふと目覚めてしまって寝付けない時には、枕の傍らに置いたラジオを付けたり。
イヤホンで聞けば、懐かしい楽曲を聴けるのですが、中心はポップス・歌謡曲。

先週も朝の四時頃ですか、ふと起きてラジオを聞くと、題材はクラシック作品。
タイトルは”クラシックの遺伝子”でしたが、興味を覚えたのはメロディの盗作。

よくパクると言いますが、ポップスの有名な曲が元はクラシックの旋律なんだ。
初め、ロシアの作曲家の有名なメロディが取り上げられて紹介されて行きます。

それから、今回の本命ともいえる作曲家、ラフマニノフの作品が流れ出します。

ピアノ協奏曲二番、パガニーニの主題による狂詩曲などメロディの料理人です。
旋律の巧みな職人芸と紹介されていましたが、誰しもがそう思わざるを得ない。

実は、色々なアーティストが彼の作品をカバーしていて、実態はパクりだろう。
特に、70年代に活躍したエリックカルメンのスタンダードナンバーもそうだ。

Eric Carmen
       
恋はノータッチ”が、交響曲第二番の第三楽章の拝借からで他にもありました。
それはピアノ協奏曲2番第2楽章に影響されたのが、”オールバイマイセルフ”。

盗作したというより、そのメロディに魅了、触発されて作曲したというべきか。
なので、パクリだと批判する人は皆無でして、今改めて聞いて古さを感じない。

それぐらい、オリジナルが素晴らしいということですが、さすがクラシックだ。
一方、ポップス、歌謡界でも、実はパクったと暴露したミュージシャンがいる。

それは、今から四十年前にヒットした”恋のぼんちシート”で、漫才コンビの曲。
作曲した近田春夫がパクリとあっさり認めて、元ネタは全英のヒット曲だった。

当時チャートを6位まで上昇した"ダディ・クール"でしたが、実はカバー曲だ。
さらにさかのぼって二十年も前の曲がオリジナルで、果たして剽窃なのかなあ。

いい曲だから借用した程度で、逆に近田さんは話題作りで暴露した感じだろう。
それに、亡くなられた筒美京平さんだって、こりゃ、拝借だなと思う曲もある。

ロックバンドKISSがヒットさせましたが、部分的にフレーズを拝借しているな。

というわけで、こういった手法は、和歌の本歌取りみたいなものなのでしょう。
古来、日本では和歌・連歌などで、古歌の語句・趣向などを取り入れて作る作法があり、昔から盛んに行われた様式ですから、音楽の世界であっても、オリジナル作品を上回る楽曲が生まれて衆人を楽しませるのであれば、誰も文句は言うまいと思うのでした。



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2021年11月15日月曜日

本人はピアニストでギターは演奏しなかったのですが、作品を通じてクラシック・ギターの普及に功績のあった人だな ー ホアキン・ロドリーゴ(作曲家)

本人の演奏はこちらから
     
クラシックの作品で、ギター協奏曲と言えば、”アランフフェス”は代名詞です。
ですが、作曲したロドリーゴは、本来はピアニストでしてギターは弾きません。

実は、ギターの知識がないので、作曲に際してギタリストから助言を得ました。
音量の小さな楽器ですから、オーケストラと音量のバランスを取るのが難しい。

なので、ギター奏者の助言なしでは完成できなかったと思いますが、傑作だな。
この助言者の弟子の中に、高名なナルシソイエぺスがおり好んで演奏しました。

つまり、普及に努めた第一人者と言っても過言ではないが、作品がいいからね。
全体の演奏時間も25分ほどで、決して大きな作品ではないが、実に魅力的です。

特に、第二楽章のアダージョが11分も占めていて、哀愁ある旋律が有名なんだ。
普通、協奏曲の第二楽章はゆっくりと短めな楽曲が多いですが、こちらは長め。

聞く人の心に染み入るメロディーは、多くのミュージシャンが編曲しています。
ジャズギタリストのジム・ホールのアルバムも有名で、タイトルもそのままだ。

こうして、クラシックのファンでなくても、超有名になってしまった作品です。
彼自身も、編成の大きい管弦楽の交響曲は不得手なのか、作品は協奏曲が中心。

ピアノ協奏曲もありますが、音量のある楽器の作品は、聞いて感心はしません。
むしろ、音量のないハープによる管弦楽のための”セレナータ協奏曲”も美しい。

ハープ協奏曲、ご試聴はこちらで
     
作曲された同じ年には、もう一つの代表作品”ある貴紳のための幻想曲”も作曲。
大規模な管弦楽作品より、音量の乏しい弦楽器とのアンザンブルが名人芸かも。

ただ、バイオリン協奏曲だけは、聞いていてハチャトリアンを彷彿させる佳品。
でも、弦を指ではじく楽器のギターなどが、作曲に本領を発揮していると思う。

特に、”ある貴紳のための幻想曲”という室内楽的な協奏曲は、対をなす傑作だ。
自由で幻想的な四楽章の組曲形式で、古風で典雅な宮廷の日常を思い起こす。

初演が1958年ですから、当時、クラシック音楽界が現代音楽の真っ盛りで真逆。
不協和音が何者ぞと、どこ吹く風で本来の音を楽しむ作品が出来上がりました。

というわけで、ユーチューブには、本人演奏のアランフェスが残されています。
かなりお年を召した頃の演奏のようですが、ピアノの楽器の響きに頼らずに楽譜の音符を正確に捉えながら、丹念に音を紡ぎ出すような指捌きも個性的で、その気持ちが伝わるかのような演奏は、やはり素晴らしいものだと納得していしまうのでありました。



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2021年11月13日土曜日

その由来は、仏具などを磨くために使われていたから、「輝く心」という花言葉になったんだって - オキザリス・ペンタローズ (カタバミ)

つぼみでも風情がある

種類にもよりますが、オキザリスは花がしぼんでいても花柄がきれいなのです。
クリスマスのキャンディケインに似ていて、花の咲く初冬に似合うかのようだ。

もう少しわかりやすく言えば、理容所の看板のサインポールみたいな渦巻模様。
ただ、配色は紅白が特徴的でして、日照に合わせて花びらが開いてくるまでね。

でも、雨や曇りの日には華が開かないので、一日中、渦巻き模様が楽しめます。
ただ、このオキザリスというのが、和名で”カタバミ”なのを知りませんでした。

今回、花が閉じた時の模様が面白かったので、改めて調べてみて知ったのです。
園芸家の間では、オキザリスという学名がなじみのある名前にはなっています。

カタバミは単独の科目で世界中に分布していますが、この種類は南アフリカ産。
普通見られるハート形の葉っぱとは違って、細長い葉っぱ印象が違って魅力的。

最初、近所で園芸ファンの篤志家から分けていただいてメモはオキザリスのみ。
なので、ありふれた小さな黄色のカタバミと同じ仲間だとは、思いもよらない。

といった背景がありまして、咲いた花をしげしげと観察しつつ調べ直しました。
正確には、”Oxalis versicolor”のイエローとピンクの花が咲いて、秋植え球根。

オキザリス・ペンタローズ
オキザリス・ ゴールドアイランド

晩秋から初冬にかけて開花する種類ですが、それぞれの開花時期が異なります。
春夏秋冬それぞれに咲くものがあり、上手に集めると一年中楽しめるんだなあ。

それから、今回は、白花の咲く”オキザリス トメントーサ”の球根も植えました。
葉っぱの形が違って、手毬状に集まった小さく細かい葉がたまらなく好きです。

花はまだ咲いていませんが、葉っぱが見た目、パセリの様な印象を受けました。
この花は、育て方が難しくて咲かない年もあり、ネットでの紹介がありました。

もらった時の球根もやや細っており、今年はひょっとして無理かもしれないな。
というわけで、最初に植えたイモカタバミが咲くのは、来年の春になりそうだ。

このイモカタバミは、通年で咲くことができますが、近年の地球温暖化で梅雨時に気温が上がりすぎて、休眠してしまうのが常態化しており、冬近くになって復活して咲き出してもらえれば、我が家のベランダはオキザリスの花盛りだと思ったのでした。



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