2015年4月8日水曜日

スタンプ集めて、ギフト券をもらって、販売促進のさきがけがオーナー - 飯山国際スキー場(長野県)

平成3年12月22日滑走

このスキー場の運営者は、リフト券を見ると、グリーンスタンプ㈱になっています。
何年かぶりで、この会社の名称を目にした気がして、懐かしく感じてしまいました。

昔は、加盟しているお店で買い物をすると、ポイント制のシールがもらえたのです。
最初に貼付ける台紙ももらえて、確かシールは全体に緑色をしていたと思います。

葉っぱのマークが中央にデザインされ、だからこそグリーンスタンプだったのでしょう。
子供の頃、母親と一緒に買い物に行くと、お勘定でつり銭と一緒に渡されました。

家に帰ってから、台紙にていねいに貼り付けるのですが、これが一つの楽しみです。
やがて、ある程度ポイントがたまったら、商品券と交換できるようになっていました。

グリーンスタンプ

確か、郵送で申し込みをしたか、お店へ直接持参して交換を頼んだと思います。
後は、この商品券が送られてくるのを、楽しみにしていたんじゃないでしょうか。

でも、ポイントをかなり貯めなければならず、いつも中途半端であきらめていました。
そんな懐かしい記憶が脳裏に浮かんで来たのですが、四十年以上も前のことです。

他にも、リスくんのマスコットが可愛いブルーチップのセービングクーポンがありました。
こちらはアメリカ生まれで五十周年を迎えましたが、創業が若干早いようです。

このようなスタンプビジネスは、高度経済成長の消費社会を反映したものでしょう。
消費者が王様になり、カラーテレビ・クーラー・自動車を持つのも理想になりました。

一方、お店もどうやって売り上げを伸ばすか、集客を真剣に考えたのだと思います。
もし、多くの店が共通にポイントできる制度に加盟すれば、拡販も期待できます。

そんな企画から始まったと思いますが、現在はそのシステム自体が進化しました。
今なら、ポイントも磁気やICのカードに登録するシステムが当たり前になっています。

それに、このようなプレミアムをサービスとして扱う会社も、数多く登場して来ました。
要するに、グリーンスタンプ社は、販売促進が支援の先駆け的な企業になりました。

しかも、貯めたポイントでカタログ商品を交換する発想自体、今もって普遍です。
でも、どうしてサービス支援の会社がスキー場までオープンさせちゃったんでしょうか。

クリックで拡大します

時は昭和43年、加山雄三主演の「アルプスの若大将の公開から二年後です。
当時、レクリエーションなどで会社単位のスポーツ大会やクラブ活動が盛んでした。

労組の催しなど、バスを借り切って大所帯で行くスキーツアーが人気だったのです。
一方で、この会社は、旧三和銀行系列の企業グループにも所属しています。

みどり会といいますが、メンバー会社の社員、家族向けに斡旋を狙ったのでしょうか。
実際、現在も関連会社に旅行代理店があるほどで、当たらずとも遠からじでしょう。

まあ、スタンプビジネスに関連付けて、開業させたのは間違いない気もして来ました。
ところで、このスキー場は残念ながら、平成14年に廃止されてしまいました。

市内からタクシーで五分の便利さですが、里に近いせいか雪不足だったみたいです。
近くには、大規模で雪に恵まれた斑尾高原スキー場もあり、どうも見劣りしてしまう。

リフト四本程度で比べれば、首都圏からあえてすべりに来るほどのこともないのか。
滑った時もスキー客はまばらで、本当に運営が大丈夫かと、本気で思いました。

さて、このゲレンデで特に思い出せるのは、たった220メーターの第四リフトでした。
瞬間的には、38度の急級斜面になるのですが、すぐに降り切ってしまう短さです。

今になって改めて思うのですが、本邦最短の上級コースだったに違いありません。
と言うわけで、斑尾高原の帰りに寄ったゲレンデは、静かでひっそりとしていました。

ゲレンデにはBGMすれ流れておらず、古びたリフトの金属製滑車がカランカランと響き渡っているのが妙に印象的でして、そんなスキー場の光景を思い出してしまうゲレンデなのでした。


おまけ:
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