平成6年1月22日滑走 |
越後アクシオムスキー場は、2001年のシーズンを最後に閉鎖されました。
リゾートという触れ込みで開発されたのですが、それにしてはゲレンデがしょぼい。
リフトを乗り継いでも滑走距離が一キロ程度で、コースのバリエーションも少ない。
自分が滑った時には、休憩室がプレハブ小屋で、これがリゾートなのと思いました。
まあ、この界隈のあまたのスキー場の一つぐらいの印象でしかなかったのです。
ただ、スキー場内には、PRの赤い旗指し物が、ここかしこにひるがえりました。
これでもかというぐらいですが、逆に場末のゲレンデっぽい印象を強くする始末。
リフト最上部のピークが権現堂山では、リゾートらしい雰囲気を台無しにします。
でも、AXIOM=アクシオムのリゾート命名は、場違いなくらい洒落てはいました。
パンフ自体も、イメージできる雰囲気が、それなりには醸し出されております。
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それで、このパンフを見ていて、越後湯沢近辺のゲレンデより不利だと感じました。
それは、東京からの所要時間が目安として書かれていますが、遠いなーと思う。
東京より新幹線で、2時間20分。
関越高速道で、2時間55分。
この55分の表現が実に微妙なんですが、どうしても三時間を切りたかったのか。
そういえば、北海道新幹線も函館まで四時間を切るのか、それが問題だそうです。
なぜなら、旅客が飛行機から新幹線に切り替える目安が、四時間以内なんだとか。
この時間を越えてしまえば、飛行機で行っても、かまわなくなってしまうみたいです。
こういう距離と時間の相関関係は、スキー場にも集客に大きく影響してきました。
特に、首都圏から二時間いう宣伝文句は、色々なゲレンデで使われていたのです。
例えば、中央道の車山高原が典型的ですが、越後湯沢周辺のゲレンデもそうです。
神立高原、岩原、石打丸山や舞子後楽園など、名立たるビッグゲレンデが目白押し。
後発のリゾートとなるとガチンコで勝負するのは、ちょっと無謀だった気がするのです。
ゲレンデも、開発した山塊の標高も低いし、コースの拡張性に乏しい感じは否めない。
なんだか、不利なこと尽くめで、スキービジネスの参入は特攻だった気もしてきます。
スキーヤーを上手く取り込むには、最初から難しいことは、分かっていたはずですが。
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というわけで、グーグルストリートビューでは、廃屋のレストハウスが確認できました。
ゲレンデ後も残されたままでみられますが、リフトは撤去されてしまっております。
一方、スキー場の食堂&休憩施設は、自然体験学習型施設に生まれ変わりました。
”みんなのおうち”と言いますが、すぐそばの温泉施設も、そのまま営業中みたい。
神湯温泉倶楽部といって宿泊もできますが、活用できる施設は残されたのでしょう。
こうして、今はどこにでもあるような田舎の山間部に戻っただけのことですが、あの頃の行け行けドンドンでリゾート開発していた当時は、後先顧みずにただ突っ走ってしまって、採算性もへったくれもなかったんじゃないのかと、改めて思う次第なのでした。
おまけ:
現在のスキー場跡が分かります
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