平成5年2月28日滑走 |
12月に入って待望の冬将軍寒波、第二段が現在日本を覆っております。
ところが、暖冬傾向が続きすぎて、雪の降り出すまで、気温が下がりません。
特に、越後湯沢から魚沼地方にかけて、標高の低いスキー場には大打撃。
調べてみたんですが、あの石打丸山スキー場がオープンできないでいます。
トップの標高が920メーターと高いんですが、山麓が256メーターと低い。
積雪15センチでは、一部オープンすらかなわなかったようで、残念でしょう。
隣接するガーラ湯沢は、ゴンドラで上がりますので、一部オープンできました。
それでも、50センチの積雪では、ちょっと雪が不足しているようにも思えます。
圧雪車で踏み固めてバーンにすると、厚みは20センチにも満たないはずです。
こうなると、後続の冬将軍が待ち遠しいのですが、クリスマスまでは来ません。
暖冬ゆえ、気圧も緩んで気温も上がって、雨の天気が予想されてるほど。
これでは、標高の低いスキー場は、いまだに積雪0センチの状況なのです。
この八海山麓スキー場も、ご他聞に漏れず、積雪なしの惨状になりました。
山麓で標高が二百メーター、トップに行っても五百メーターに届かないのです。
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要害山(標高478m)の南側斜面を使ったゲレンデで、リフトは三本としょぼい。
実にこじんまりしたスキー場ですが、インストラクターのレベルは高いようです。
なぜなら、雪不足の時、ご近所の浦佐スキー場に代わって選ばれるみたい。
このため、小規模で魅力も乏しい割には、休止されることもなく続いています。
ただ、方角が南に向いていますから、雪質に期待するのは少し無理があります。
自分が滑ったときは二月末でしたが、山麓ではボタン雪がちらついていました。
この雪は湿って重く、バーンのコンデショんも、お世辞にもよいとはいえません。
しかも、スキー授業・講習会で混雑していて、リフト待ちがかなりありました。
一日券を買っては見ましたが、元が取れるほど回数は乗り切れなかったのです。
そんな混雑したゲレンデだったのですが、今だったら、きっと空いているでしょう。
ところで、このある要害山という地名ですが、意外に全国各地に存在しています。
地形がけわしくて攻めずらく守りやすいので、 戦略上、重要な場所を指すらしい。
加護山城 村上市葛籠山字要害山
白鳥城 胎内市羽黒字要害
加治城 新発田市宮内字要害山
竹俣城 新発田市上三光字要害
黒滝城 西蒲原郡弥彦村麓字要害
加茂城 加茂市上条要害
根古屋城 魚沼市根小屋字要害
鷹待城 魚沼市大栃山字ヨウガイ
桐沢城 南魚沼市大和町桐沢(要害山)
このリストは、新潟県内の要害山にある山城なんですが、結構ありますね。
戦国時代を中心に築かれた山城らしく、さすが戦国大名上杉氏のお膝元。
そして、最後の桐沢城というのが、このゲレンデに因んだ要塞ということでした。
城塞史跡協会という特定非営利法人がネットでちゃんと紹介しております。
今回、この原稿を書く上で探し出したのですが、色々な法人があるものです。
でも、歴史ファンなら、城跡を訪ねて往時を夢想したくなるのかもしれません。
というわけで、かつての山城が今ではレジャーのスキー場に転じていたのでした。
全国的にも、要害山の標高はどんなに高くても、七八百メーターのようですから、スキー場を設けたとしても、暖冬には雪不足で悩まされるのは必至なのだと思ってしまうのでした。
おまけ:ゲレンデ情報(H27年12月19日、越後湯沢~魚沼地方)
舞子スノーリゾート
積雪 50cm 一部オープン
標高 頂上920m 山麓260m
石打丸山スキー場
積雪 15cm 延期
標高 頂上920m 山麓256m
NASPAスキーガーデン
積雪 25cm 延期
標高 頂上690m 山麓430m
奥只見丸山スキー場
積雪 90cm コースほぼ全面滑走可能!
標高 頂上1,242m 山麓735m
上越国際スキー場
積雪 50cm 一部オープン
標高 頂上1,017m 山麓200m
湯沢中里スキー場
積雪 10cm 延期
標高 頂上702m 山麓458m
GALA湯沢スキー場
積雪 50cm 中央エリアの3コースオープン
標高 頂上1,181m 山麓381m
八海山麓スキー場
積雪 0cm 延期
標高 頂上450m 山麓200m
湯沢高原スキー場
積雪 30cm 延期
標高 山頂1,170m 山麓340m
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