オタク文化の至宝、萌えキャラ”らいな”チャンに見送られて、離島でキャンプだぜ － 天売・焼尻島（北海道羽幌町）

さんらいなぁ２号

痛車（つうしゃ）は聞きかじっていましたが、痛船もあるとは思いませんでした。
この痛車というのは、オタク文化の萌えキャラで過激にデコレーションしたもの。

アニメやゲームにぞっこんのファンが、表現活動の一つに実践しております。
美少女キャラクターを中心にしたイラストなので、萌車（もえしゃ）なんだって。

ボーカロイドの初音ミクも、よく登場しますが、こちらはテレビでもお馴染みです。
だって、クラシック音楽の長寿番組、題名のない音楽会にも出演を果たしました。

いやはや、シンセの巨匠だった富田勲を追悼する番組で、歌ってくれましたよ。
それぐらい、萌えキャラも、社会に根付いた存在になりましたが、今度は船舶。

名前は、”観音崎らいな”ちゃんで、数年前から健気にがんばっておられます。
もっとも、北海道は羽幌町の沿岸バス・羽幌沿海フェリーのキャラなのですよ。

だから、運行中の乗り物に関係なく登場してくれて、見かけるチャンスは多い。
フェリーだったり、港からバスターミナルまでの連絡ワゴン車にでっかく存在中。

だから、これにプラスで乗り物オタクには、目の離せない町、羽幌になりました。
もし、行かれるんだったら、札幌から急行はぼろ号のバスに乗れば、ダイレクト。

予約を先に入れないと乗車できない場合もあるから、旅行には注意してね。
さてと、北海道には有人の島が五つありますが、羽幌は天売島と焼尻島です。

羽幌のキャンプ場から羽幌港へと歩く

ちなみに、地球規模の地理で言えば、オーストラリアより小さいのが島らしい。
面積を比較すると、日本は二十分の一になってしまいますので、そりゃー島だ。

正に、日本国は島々の寄り添う国家なのでして、一番でかい本州もアイランド。
次に続くのは北海道ですが、その中に、天売・焼尻が離島として加わりました。

通船は、高速の”さんらいなぁ2”号で、通常船舶なので２３ノットとおとなしい。
以前、紹介した東海汽船のジェットフォイルは、４３ノット（８０キロ）と韋駄天。

伊豆大島は、首都圏に近い観光地ですから、乗客の大量輸送が必要なのか。
まあ、冬が来れば、訪れる観光客も寄り付かない天売焼尻だから、こんなもの。

他方、この”さんらいなぁ2”号は、冬場は出稼ぎで、山形県飛島に出向きます。
それだけ、寒さの厳しい季節には、旅客ががくんと落ちてしまうというのでした。

というわけで、二つの島を合わせても、人口は千人に満たない離れ小島でした。
国定公園に指定されてから、はや四半世紀が経ちましたが、昔は島だけで道立自然公園という地味な観光地だったわけでして、これにゆるきゃらのかんなちゃんも加わわれば、おたくだって、つい誘われて、旅行にやって来てくれるかもしれないと、思ったのでした。


おまけ：
こんな新聞社もありましたよ！　　離島経済新聞社
さんらいなぁ２号の造船所は東京にあった　　　墨田川造船株式会社

名刺もあるぜ！！

ツイッターで見かけたワゴンバス

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