2017年1月22日日曜日

コクドが手放さなかったゲレンデだから魅力はあるんでしょうな - 六日町八海山スキー場(新潟県)

平成4年12月13日滑走

このゲレンデは、シーズン最初の週末になったので、滅茶苦茶混んでいました。
朝到着したら駐車場が満杯に近く、しかもリフトの営業前にもかかわらずです。

ここのゲレンデはコースは急斜面が多く、隣接するスキー場よりも多少難しい。
全体的に中・上級者向けのバーンが多いので、空いていると思っていました。

ところが、予想を裏切る人の多さで、リフトが何回乗れるのか心配になりました。
この頃は、混んでくるとゴンドラ待ちが一時間以上のスキー場は、当たり前です。

しかも、長めのリフトが三本しかなくて、コースのバリエーションが少ないようです。
どちらかといえば、ゴンドラで上がって3キロのダウンヒルを楽しむゲレンデでした。

つまり、上級から初級まで滑走レベルに、親切にコースが分かれていないのです。
それに、ゴンドラに続けて、混雑回避がネックでリフトを増やした印象もあります。

まあ、初中級者がゲレンデに分散してくれると、混雑は多少緩和されるのです。
それに滑走距離が長いと、レベルに応じてスキーヤーもゲレンデに散らばります。

ところが、縦に長くチャレンジしたいコースが一本だけで、そこへ客が集中します。
他は、オマケで広げたリフトとゲレンデですが、今度は初心者が集まりそうです。

こうして、大混雑が事前に予想されたので、リフト・ゴンドラは半日券にしました。
結局、ゴンドラに乗れたのが一回で、リフトは四五回だけだったように思います。

個人的にどうしても滑りたかったのですが、この混雑では何とも満足できません。
それまで滑ることを楽しみに、まめにゲレンデのパンフを集めていたぐらいです。

昭和62年ゲレンデチラシ
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平成4年ゲレンデチラシ
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平成5年ゲレンデチラシ
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結局、滑ったのはたった一度きりで、これ以降あきらめてしまった感じもあります。
それでも、後年、趣味のアウトドアキャンプで八海山を登る機会に恵まれました。

ご存知の通り、この山は昔から信仰の対象で、霊山として崇められてきました。
越後駒ヶ岳、中ノ岳とともに、越後三山(魚沼三山)の一峰になっております。

キャンプ場は、山とは向かい側の上の原公園にありますが、眺望がすばらしい。
わざわざ、早起きして山から太陽が昇る夜明けのシーンを撮影しようとしました。

ところが、撮影場所を選ぶうちに、田んぼまで出向いたところ先客がいたのです。
こっちは安直なデジカメですが、一人の男性が高級なカメラで撮影していました。

八海山の写真

確かに、黎明のシルエットは神々しくて、撮影場所としては最高かもしれません。
上さんもパシャパシャ撮影しましたが、取れたのを見せてもらうとなかなかです。

それで、アングルを見栄えが良いように切り取って、掲出させていただきました。
さて、このスキー場は、旧コクドがスキーブームの頃にオープンしたゲレンデです。

あの頃は、金に糸目をつけずに、行け行けでスキー場を粗製乱造していました。
日本全国津々浦々で、雨後の筍のごとく、コクドのゲレンデがオープンします。

ところが、ブームが去ってしまうと元の木阿弥で、譲渡されたり廃止されてしまう。
今は跡形もないゲレンデが目立つ中で、この辺りでは岩原のゴンドラがそうです。

越後中里だって運営者が変わってしまったのに、この八海山は生き残りました。
コクドの経営を引き継いだプリンスホテルが、依然として経営しているのです。

これは何か理由があるのに違いないと思いますが、一番は観光資源でしょう。
越後三山只見国定公園のなかにある八海山ですから、冬のスキーだけじゃない。

ロープウェイから山麓を眺める

秋になれば、山々が染まる紅葉は息をのむ美しさで、名所になっているのです。
ロープウェイに架け替えられたのも、観光で集客が必要だったのかもしれない。

山頂駅まで約五分間のスピードもあって、美しい景色を楽しむことができます。
自分も乗りましたが、展望台からは三百六十度パノラマの景色を見渡せました。

というわけで、あの頃は、スキーブームの余韻が残っていて、活気もありました。
越後湯沢周辺のスキー場からは、ちょっと遠い立地でしたが、越後三山の八海山という観光資源のネームバリューも大きくて、ゲレンデとしてはいいのかも知れませんが、今の年齢を考えてしまうと、紅葉の季節に訪ねてみるのも乙なものだと、つい本音がでてしまうのでした。


おまけ:
平成7年のゲレンデガイド
クリックで拡大してご覧ください


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2 件のコメント:

  1. イトーマン2017年1月24日 10:58

    八海山というのは、お酒でしか知りませんでした。(お酒もあったかな、程度の知識で詳細はわかりません)。平成4年ですか。バブル終わりかけの時期ですね。当時は、私は会社を辞めて、塾講師をしながら、江戸川区小岩で荒れた生活をしていました。荒れたといっても、大したことはありませんが。もう20年以上前なのですね。

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  2. イトーマンさん、毎度毎度のコメントをありがとうございます。
    このスキー場へ至る道路に、銘酒”八海山”の酒蔵、色々なレストラン、トミオカホワイト美術館などがあるので、観光地なのが分かります。
    だから、通年を通じて訪れてもよいと思いますよ。特に、紅葉の時期が良いかも。

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