持ち主 Hey Siri。雪だるまつくろう?
Siri 残念ながら、クラウドの中には雪が積もらないんですよ。
そっか。Siriは雪を知らないのか。
ワクワクしていた真っ白な世界は、
いつの間にか少し寂しい世界になっていました。
人工知能、Siriとのやり取りが、ITmedia NEWSで紹介されていました。
これにはオチもありまして、iPhoneの画面だけですが、紹介もされています。
”氷の結晶と私の電子回路は、あまりが相性がよくないんです。”とのたまう。
このセリフを読んで、なぜだか思いついたのは、スピルバーグの映画”A.I.”。
主人公は、送られた家の若い母親を愛するように、プログラムされたロボット。
一方、本当の子供は、不治の病で人口冬眠しており、その代役なのです。
その少年は、愛されたいと二千年を思い続けて放浪しますが、実に切ない。
そして、すでに亡くなっていた人間の母親に会えますが、彼女は再生クローン。
わずか一日の寿命であっても、少年は再会を望み、その一日を過ごします。
そして、ロボットの少年もその思い出を抱いたまま、永遠の眠りに付くのでした。
映画では、人間の感情があるかのようにみえても、微妙な違和感が漂います。
でも、母親に愛されたいという一途な思いがプログラムだと思うと、悲しくもなる。
一方、Siriのプログラムも器用に答えますが、記者も寂しげに感じたようです。
やっぱり、一緒に雪だるまは作れずに、何かしら不自然な雰囲気が残りました。
それでも、近未来に、人間の仕事がAIに取って代わられるのは、現実的だな。
否が応でも、人間の人格がAIによって能力面で否定される現実は、近い。
このテディも永遠の眠りに |
園丁ロボットのやさしさ |
それでも、この映画のように、ロボットに一途な使命が与えられていたとします。
”天空の城ラピュタ”の最終場面では、園丁ロボットが、廃墟を守り続けます。
王族の墓を守る園庭の衛兵ゆえ、職場が完全に失われない限り守り続ける。
それも、終りなき永遠の眠りに近いのでしょうが、なぜか寂寥感だけが残ります。
というわけで、マンションの玄関で、子供らがせっせと雪だるまを作っていました。
そんな風景は、今週の爆弾低気圧の通過による雪景色から、生み出されたものですが、ITに関わる人々は、そんな一コマの切り出しを、Siriに悟らせようとしたのかも知れず、その答え方は、便利さはあるが永遠に人間と本当の交流ができない、分かちがたい闇を垣間見せてくれたようにも思えるのでした。
おまけ:
雪だるまについて、こんな記事も書いていました。
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