2018年3月8日木曜日

インドって、貧困層のお家には便所もないし、朝になると線路脇で用を足す人が、わんさか這い出してくるんだもの - クリーン・インディア(インド・モディ首相)

美化運動のスローガンだぜ

インドのモディ首相は、四年前の八月に訪日して親日家ぶりが知られました。
それが関連しているかは定かではありませんが、お掃除おじさんなんだってさ。

例えば、首相は、突然に警察署を訪れて、その駐車場の掃除を始めます。
警察署長は、もちろんビックリしますが、神出鬼没の首相がいつ現れるのか。

それ以降、無関心だった人々も、首相の熱心な呼びかけに応え始めます。
そんな首相自ら掃除をするインド美化計画は、ガンディー生誕がきっかけ。

こうして、145周年のお祝いから、五年以内に祖国を美しくする野望なのだ。
そんな目標ゆえに、モディー首相自らほうきを手に、首都を掃除したんだな。

要するに、警察官でも政治家でも、全国民が年間百時間を掃除に費やす。
そうすれば、インドの不衛生なイメージも、クリーンに転換するという悲願です。

確かに、最近ムンバイへ出張してきて、ホテルの周辺もこぎれいになりました。
清掃・美化運動を推奨する壁書きまで出現したりして、本気の運動なんだ。

   
そして、公共施設で道路清掃人を見かけるようになったほどで、驚きました。
もっとも、モディ首相は、少年時代に駅で紅茶を売って父親を助けた苦労人。

人口の六割が若者のインドでは、大量の労働力を吸収する雇用が欲しい。
もし、あらゆる製造業を国内でまかなえるのなら、雇用の機会も広がります。

それが、「メイク・イン・インディア」と「クリーン・インディア」の政策だと、言います。
まあ、首相が先頭に立って美化運動に乗り出して、国民の意識改革を狙う。

それに併せて、経済発展を促して国民の生活を向上させようとするアイデア。
他方、汚職や脱税を繰り返す特権階級がはびこっていたインディアだもんな。

だから、不満を持っていた人々は、モディ首相の政策を歓迎したんだと思うよ。
というわけで、変貌したインドは、海外から工場誘致で投資も伸びております。

街頭で見かける有料トイレ

当社の工場は、それに先立って十年以上も前から進出したのでありますが、工場を建設するだけで三年もかかった上に、現場にトイレすらなくて、日本人スタッフは野グソをしたという、汚らしい伝説まで残っておるのですが、それに比べてモディ首相のスローガンで変貌しつつあるインドが、我々にも味方してくれると、つい期待を抱くのでありました。



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