2018年12月16日日曜日

鬼頭刀魚って言われても、分からないままに食べても美味だったのであるな - 卡滋爾(KAZTER)(台東県成功鎮)


観光ミニバンの運転手さんに、おすすめの食堂へ連れて行ってもらいました。
その日は、上さんと二人だけだったので、何時もの海鮮レストランでは寂しい。

数人の観光客なら、円卓に座ってオーダーした料理を分け合うこともできます。
ところが二人だと中華なので、皿の料理が多くて食べきれないかもしれません。

逆に品数を限って注文しても、海鮮の味を堪能するには少し貧相な気もします。
なので、代わりにB級グルメの食堂になるけど、入ってみるかと聞かれました。

何でも、餃子や魯肉飯(ルーローハン)の具が、肉ではなくてサカナなんだと。
上さんが運転手さんから説明してもらったら、鬼頭刀魚の身だと分かりました。

漢字だとこうなると教えてもらったのですが、姿格好はカサゴを想像しました。
それで、この魚だったら白身だし、刺身とか唐揚げにしてもおいしいはずだな。

そうと思い込んで決めたら行ってみたくなり、運転手さんに告げてもらいます。
それで到着したのが、卡滋爾(KAZTER)と看板のある大衆食堂でした。

結構、賑わっていまして、奥にあるテーブルの空きを見つけて何とか着席です。
それで、オーダーしたのは次の四皿だったのだけど、どれも美味でありました。

   
 ① 魚干滷肉飯($50)
 ② 鬼頭刀蚵仔煎($70)
 ③ 新鮮魚肉水餃(10粒$80)
 ④ 鬼頭刀魚羹($60)

中国語で書かれていて分からなかったけど、上さんが注文で説明してくれます。
①は魚肉のルーローハン、②は魚と牡蠣のオムレツ、③は新鮮な魚肉の餃子。

最後の④は魚肉のとろみスープで、結局、鬼頭刀魚のオンパレードで分からん。
食後、運転手さんからどうだったかと聞かれ、実際に魚を見たいと言いました。

そしたら、そばに魚市場があるからと連れて行ってもらったのが、漁港でした。
日本統治時代、漁場開発の目的で港を作ったのだけど、設計が日本のと瓜二つ。

しかも、地名を”新港”と名付けたけど、同じ名前でが三ヶ所もあったらしいの。
それで、中華民国になってからは、紛らわしいので名前を成功に改称しました。

この地名は、鄭成功の顕彰を兼ねて地名にしたのですが、彼の母親は日本人だ。
だから、本人を主人公にした浄瑠璃の戯作に、”国姓爺合戦”まで作られました。

まあ、鄭成功は、台湾で独自の政権を打ち立て、台湾の礎になった人なんだ。
孫文、蒋介石とならぶ「三人の国神」として尊敬されますが、日本生まれです。

そんなことも日本とつながりがあるのかと、帰国してから調べて分かったんだ。
それで、連れて行ってくれた魚市場で、実際に鬼頭刀魚の実物を拝見しました。

左からマヒマヒ、タチウオ、エソ、アカムツかな
カジキマグロも、日本と同じ突きん棒漁
セリが行われていました

なんだ、マヒマヒだったんだって、ハワイ語で言ってもわからないでしょうな。
漢字で書けば鱰だけど、関東の魚屋さんではあまり見かけないシイラなのです。

ネットの”ぼうずコンニャクの市場魚類図鑑”では、非常に美味とありましたよ。
ただ、白身でおいしいのは事実だけれど、鮮度が落ちやすいのが難点みたい。

まあ、漁港そばの食堂だから、新鮮な食材のシイラが、ふんだんに使えます。
というわけで、そういう地の利を活かした食堂だから、下手な海鮮より良いわ。

一方、この成功鎮(町)という自治体は、サーフィンにうってつけの波の押し寄せる砂浜の海岸があるので、日本人サーファーが現地の女性と結婚して移り住んで、サーファーショップ&ゲストハウスを開いてしまうほどですから、もうちょっと日本人旅行客が敢行でここを訪ねてもいいんじゃないのかと思ったのでした。



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