平成15年1月24日滑走 |
そうえいば、 この記事を書く少し前から国道353号線が不通になっていました 。
十二峠の猿倉トンネル付近で雪崩が発生した後、 続けて崖崩れが起きています。
このため全面通行止めだったのが、 五月連休にあわせて時間規制で開通しました。
自分にも思い出の国道で、 野沢温泉や戸狩温泉に出かけるときにいつも使いました。
標高も五百メーターを超え、 豪雪地帯の通年通行できる国道としては難所でしょう。
それでも、カーブをゆるくしたり、 トンネルも改良されて運転しやすくなってはいましたが。
それで、国道は石打丸山と石打花岡の両スキー場を分けながら、 峠に向かいます。
ゲレンデの規模は月とスッポンですが、 実は兄弟ゲレンデだったりするのが面白い。
それはリフトを運営する会社が、どうちらも(株) 日本リフトサービスだからです。
当時は、石打丸山の一日リフト券を購入すると、 石打花岡でもリフトに乗れました。
現在、この恩典があるのかは分かりませんが、 自分は敢えてリフト券を買いました。
スキー場に出かけるのも、 リフト券を集めるのが目的だったからに他なりません。
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こうして、リフト一本だけのゲレンデを、 半日券でしっかり滑走して楽しみました。
ペアリフトの距離が約六百メーター、斜度的には、 20度くらいの一枚バーンです。
ただひたすら反復滑走を堪能するようなゲレンデですが、 これがまた面白いのです。
このようなゲレンデは地味ですが、 滑ることだけが好きな人には欠かせません。
確か、信州佐久にあった蓼科アソシエーツのゲレンデも、 雰囲気が似ていました。
一枚バーンはもちろん、 距離も斜度もほぼ等しいスキー場だったと思いますね。
こういうゲレンデで、時には出かけて、 滑り込んで練習するのも面白いと思います。
ところで、石打丸山のゲレンデには、 複数の索道会社が相乗りで運営していました。
この石打花岡と同様、地元企業の日本リフトサービスは「中央口」 のリフトです。
それで、石打花岡に最も近い「観光口」のゲレンデは、 大生総業の運営でした。
それ以外の運営会社もありますが、リフト券は共通券で、 どこへも自由に乗れました。
おそらく、リフト別の乗客数を、 ゲレンデ全体の総乗客数で収入を按分したのでしょう。
というわけで、この花岡には、六百年以上の歴史を持つ古刹「 関興寺」もありました。
戦国時代、越後の守護上杉家は、お家騒動で御館の乱(内乱) を引き起こします。
このため、この寺は、戦火から大般若経六百巻を守るため、 味噌桶に隠し通しました。
こうした経緯から、「雲洞庵の土踏んだか、 関興寺の味噌舐めたか」という文句が生まれたほどでして、 それ以降、経文を守った味噌の噂が広まり、 その御利益から分けて欲しいと参拝者が引きも切らずだった 話が残っていますので、次回は立ち寄っておこうかと今になって思うのでした。
おまけ:
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