インド、ナビ・ムンバイ郊外 |
この五月を、三週間インドのムンバイで暮らしてきました。
連休は、志賀高原でスキーを楽しみましたが、休み明けですぐに出張です。
こうして、このブログの趣旨とは実に似つかわしくない、灼熱の土地におります。
唯一、定宿のホテルで宿泊日数が累積したおかげで、部屋が特別待遇でした。
宿泊費は同じですが、セミスイートみたいな部屋にグレードアップしてうれしい。
それぐらいが救いで、この地区には日本食のレストランが、未だ一軒もありません。
かろうじて、イタ飯、中華、マクドナルド、ケンタッキーがありますが、味付けも違う。
ホテルの朝飯だって、ご飯も中国風のおかゆだけがあるくらいで、洋食がメイン。
さすが英植民地の名残りで、コーヒー、トースト、オムレツ、ベーコンは普通でした。
残りは、地元インドのスタイルで、朝から辛いカレーも選べるという趣向が、すごい。
一方、隣のイノビット・ショッピングモールに、スターバックスがつい最近オープンです。
二年前に初めてポワイ地区にできたのですが、ナビムンバイへも進出してくれました。
本当に、二三日前のオープンだと思う |
だんだん、欧米の系列が入ってきていますが、日本食はまだまだですなー。
大体、インド料理は、使うスパイスも、辛い味付けも、対極的にあるようなものです。
地元の人間にとっては、日本食の味覚など、辛くないし平板で物足りないだけらしい。
日本へ研修で呼んだインド人なんか、なんでも七味をぶっかけて食べておりました。
辛い味付けでないと食べた気がしないらしく、こうなると日本食はお呼びでないのか。
世界中の大都市では、意外に日本食のレストランは見つかりますが、ここは違う。
一千万人の住むアジアの大都会で、片手で数えるくらいしか店がないのですよ。
良く知られた店は、豪華なタージマハールホテルのWASABIというレストランです。
ただ、寿司が握り一個で、六百ルピー(千二百円)もするそうで、気安く行けません。
このため、これに代わって、KOUFUKU(幸福)と言うお店が手ごろで人気です。
自分は、二年前に既に見つけていたのですが、今回、運よく食事の機会を持ちました、
グーグルマップでも、”KOFUKU Mumbai”とタイプするだけで場所を特定してくれます。
川をはさんで東側のナビムンバイからは、車で一時間半ほど掛かるでしょうか。
往復の所要時間を考えますと、一日仕事になってしまい、出かけるとしたら休日です。
”幸福”の入り口、雑居ビルの二階 |
こうして、先週の土曜日に出かけたのですが、目的はカツどんを食べることでした。
海外の日本食レストランですと、天ぷら、トンカツ、照り焼きは当り外れがありません。
これは、自分の経験なのですが、ラーメン、そば、うどんは乾麺を使っていたりします。
このため、麺のゆで方が今一で、伸びていたり、麺自体もまずかったりするのです。
なので、油で揚げる日本料理ですと、世界中で好まれるようで、どこでもおいしい。
そして、値段の手ごろさを考えると、丼ものをオーダーするのがベストでしょうかね。
店に入って値段表を見たのですが、650ルピー(約千二百円)と高く感じました。
日本ですと、東京の首都圏にある富士そばなんか、これの半額で食べられます。
まあ、日本で食べるのと同じ味であれば、海外での食事なので、良しとしましょう。
こうして、オーダーして食べてみたのですが、大正解でして実においしかったです。
味噌汁のお味もグー |
でも、酒の値段が高くて、日本酒はワンショットグラスで300ルピー(六百円)でした。
ワンショットって、お猪口一杯ですから、ここは地元産のビールがリーズナブルです。
味もおいしいので、キングフィッシャーと言う銘柄で乾杯することにいたしました。
と言うわけで、スキーとは全く関係のない日本食レストランの紹介記事になりました。
ところで、スキー場の食堂では、定番メニューにカツどんは余り無いかもしれません。
代わりに、カツカレーはあるんですけど、カレーの本場でカツカレーはいただけない。
まあ、日本から持参したインスタントラーメンをすするような始末でして、カレー味メインの生活から早く脱出して、帰国したら日本食を食べたいと懇願して来た状態も、この”幸福”のおかげで少しは緩和された気もしまして、次回の出張でも一度は食べに行かねばならないと、思うのでありました。
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