2015年5月15日金曜日

トヨタのMIRAI(ミライ)で、スキー場へ出かけるのって、結構、夢なんだよな -  (全国津々浦々のスキー場)



自分の勤めている会社に、この四月、燃料電池自動車トヨタ「MIRAI(ミライ)」が納入されました。
このミライは、水素充填が約三分で済み、走行距離も約650kmですから、ハイブリッドカーなみの給油いらずという手軽さがあります。

ただ、水素の燃料代がまだ高いため、ガソリン価格1リッター分に換算すると、14~15キロぐらいの燃費になります。
ちなみに、自分が奥美濃へレンタカーでスキー旅行をした際、本田フィット・シャトルのハイブリッドタイプに乗りましたが、燃費はリッター19キロでした。

つまり、水素は、燃焼すると水に変わるというクリーンなエネルギーですが、庶民の感覚でいえば、現段階ではコストパフォーマンス的にはエコカーには及ばないかもしれません。

本体価格は、税込で723万6000円。
販売目標は、発売から1年間で400台。

ただし、エコカー減税と自動車グリーン税制による減税分を加えると、合計で約225万円になり、実質的に500万円弱で購入することができるみたいです。
一方、水素ステーションについては、JX日鉱日石エネルギーが2020、平成32年までに国内10拠点で水素を生産し、販売面では主要な約二千店を対象に順次、導入すると報道されました。

では、どうして、日本では、エネルギー政策で水素を推進しているのでしょうか?
実は、ノーベル賞受賞者が新しい科学技術開発の提唱をしたからなんです

2010年(平成22年)、日本人で鈴木章さん・根岸英一さんのお二人が、ノーベル化学賞を受賞しました。
受賞業績は、化学物質の合成反応方法であるクロスカップリングの開発です。

翌年(2011年)、この根岸さんは、物質を作る方法として、人工光合成こそ次世代の技術であって、日本が世界に先駆けて実用化すべきだと、国家プロジェクトの立ち上げを強く訴えました。

この「人工光合成」では、光を使って水を水素と酸素に分解し、水素をクリーンエネルギーとして利用するプロセスが、産業化できるとして有力視されました。
これを経済業省も支援して、産官学が連携した研究プロジェクト、「人工光合成化学プロセス技術研究組合」が発足しております。

同組合は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDOから委託を受ける形となっていますので、ある意味、自分の勤め先も間接的な係わり合いがあるということです。

ちなみに、この根岸さんですが、自分の発見した合成方法では特許を申請しませんでした。
特許を取得しなければ、我々の成果を誰でも気軽に使えるからと考えて、半ば意識的にそうしたのだそうです。

そのせいか、東北大震災で起こった福島第一原発事故に関しても、週刊誌にこんな批判的なコメントを載せました。

原発に頼ることをやめるべき.....。東大の先生は東電に買収されています。
そうすると公平にものを言えなくなる。
だから、絶対に買収されてはいけません。
私は買収されていないから、どこでも何に対しても自由に発言できるのです。

これを考えると、人口光合成による水素生産は、資源の乏しい日本に対して、未来を託すエネルギー産業として、根岸さんは、常々考えていたのだろうと思うのでした。


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