平成4年12月30日滑走 |
朝日町は、「町民憲章」で自然や生活環境の大切さを第一にうたっています。
そのせいか、身の丈に見合った健全な財政支出で、有名になった自治体でした。
一方、エコミュージアムを実現した日本最初の町にもなっており、特色豊かです。
言葉的には、エコロジー(生態学)とミュージアム(博物館)を合成したんだとか。
それは、地域の活性化を図り、地域の魅力を再発見へと導くのが目的です。
おらが町で受け継がれた自然や文化、生活様式などを歩いて発見してもらう。
つまり、収集するための箱物を必要としない“所有しないミュージアム”なのです。
学芸員という専門家もいないし、代わりに地域住民が、利用者を受け入れる。
条件は、手つかずの自然や歴史、文化、集落が残っているのがポイントです。
朝日町は、奈良時代から朝日岳の山岳信仰の隆盛とともに歩んできました。
最上川の河岸段丘をはじめ、中小河川沿いに数々の集落が散在しております。
山間地域の原生林野も、町域の80%を占める自然に恵まれた地域でした。
それで、日本や世界のエコミュージアムで有名な場所をネット検索して見ました。
面白いのは、湘南の茅ヶ崎で、”ちがさき丸ごとふるさと発見”とうたっています。
一方、イギリスでは十六世紀のフロドン古戦場が指定されて、史跡めぐりでした。
イタリアにも、ウール織物で知られるカセンティーノがあり、これは伝統産業です。
一方、朝日町は自然と調和する田舎の良さはあっても、目立つものは少ない。
そこで、町はその目的に見合う家族旅行村の「Asahi自然観」を設けました。
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こうして、平成元年にこの宿泊施設ができて、スキー場もオープンされたのです。
ゲレンデはリフト四基とこじんまりした中で、面白いのは管理センターの位置です。
スロープの中間に位置していて、下へ滑り降りたり、リフトで上へ登ったりします。
山麓は初心者向けのコースで、上部は中上級者むけの構成になっていました。
滑走レベルに応じて、お客さんを分けるようなレイアウトは、よく考えられています。
ただ、上下のコースを渡り歩く距離が長くて、平地滑走せざるを得ないのです。
結構、運動になったのですが、スキーもスポーツですから当たり前かもしれない。
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というわけで、エコツーリズムは、世界でも類をみない空気神社まで建立します。
この家族旅行村に鎮座するも霊験あらたかな場所は、空気がご神体なのです。
宇宙を創る五元素の「木・火・土・金・水」のモニュメントを先ず通りぬけましょう。
すると、小高い森の頂には、五メーター四方のステンレス板が拝殿なのでした。
こうして、地球の大気=空気への感謝を、この神社によってよりいっそう強く感じさせてくれるのですが、これはエコツーリズム究極の象徴と言っても良くて、スキーシーズンは雪で埋まってしまって見ることもできないので、季節のいい時期にはぜひ再訪して礼拝したいとも思うのでした。
おまけ:
平成7年のゲレンデマップ クリックで拡大してご覧ください |
☆ Asahi自然観スノーパーク(今シーズンは3/20で終了だって)
☆ 空気神社エリア
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