何だか、ジャガイモのようにも見えますが、カシュウイモの大きなむかごです。
近所のスーパーまで歩いていく道すがら、バス路線の道路沿いで見かけました。
目の粗い白いフェンスに、丸くて団扇のような葉がまとわりつく植物が珍しい。
近所で見かける、ヤマノイモとか、オニドコロのようなつる性植物の仲間かな。
それにしても、やけに葉が大きくて、しかも葉の付け根にできた肉芽がでかい。
直径5センチほどもあって興味を引いたので、ついつい失敬してしまいました。
それで、葉っぱの葉脈を観察すると、栄養の行き届いたオニドコロでしょうか。
でも、この植物はむかごを作らず、種子で繁殖させるので、どうも違うようだ。
家に帰り、”大きなむかご”でググってたら、一発ヒットしたのがエアーポテト。
宇宙芋とも書いていて、どうもヤマノイモの仲間のようで、熱帯原産の植物だ。
カシュウイモの表記もありますが、宇宙イモは種苗会社の商品名なのが面白い。
英語だと空中にできるから”エアーポテト”にしたらしく、それをもじったのか。
まあ、宇宙まで繁殖を広げることは無いと思いますが、中々、面白い命名です。
このイモは、人為的に日本へもたらされたらしく、むかごのなる雌株しかない。
雄株は、原産地に取り残されて、わが日本国では女系社会を築いているのです。
でも、スーパーの生鮮コーナーで、このイモを見たことも無いのが不思議だな。
もっとも、むかごだって季節が来ると売ってはいますが、非常に珍しい野菜だ。
まあ、道の駅で、物珍しがる観光客に売られる程度の野菜だろうと、思います。
多分、その家の人がガーデニングで植えたのでしょうが、やっぱ宇宙イモかな。
ネーミングに引かれて、ついつい、植えてしまうという方も多いのではないか。
ところで、このイモの植え付けは、四月下旬で熱帯産にしては早いと思います。
ゴーヤなどは、気温が25度以上にならないと成長しなくて、種蒔きは五月下旬。
それに比べて、むかごの栄養分を使って発芽するから気温は気にしないのかも。
しかも、むかごの保蔵は二十度ほどの室温で良くて、低温にさらす必要もない。
普通、他の種子は発芽させるのに、冬季の低温状態を経験させる必要があるな。
もし、この経験がないと、種子は発芽季節の春が来たと認識しないらしいです。
でも、このむかごは、熱帯産だから気温が整えば、好きな時に芽を出すようだ。
しかも、酸性気味の土壌でも育つとあり、ヤマノイモよりは順応性があります。
というわけで、このむかご三個で、来春にはベランダで植え付けにチャレンジ。
発芽するか育つかどうかは神のみぞ知るところですが、あの団扇みたいな大きな葉になれば、リビングの日よけになるグリーンカーテンとしては格好ですし、絶対に芽吹かせてみたいところで、今からネットでググって栽培方法の研究に余念がない自分なのでした。
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